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[米国]
EMC、ハイエンド・ストレージ向けSSDを投入へ
HDDよりも98%低い消費電力で同等のパフォーマンスを実現
(2008年01月21日)
米国EMCは先週、同社のハイエンド・ストレージ・システム「Symmetrix DMX 4」のオプションとして、フラッシュメモリ・ ベースのソリッド・ステート・ドライブ(SSD)を選択できるようにする計画を明らかにした。同社は、次世代のストレージ・デバイスとして有望視されるSSDの正式採用を大々的にアピールするために、発表のタイミングを慎重に見計らったようだ。
英国のIT業界紙であるThe Registerは、「EMCの発表は、人々の耳目を集めるために戦略的に行われることが多い。これは、今回同社がSSDに関する発表をWall Street Journal紙にリークしたことからも明らかだ」と述べ、他紙に出し抜かれたことへの無念さをにじませた。EMCがWall Street Journal紙を優遇したのはまちがいないが、同社初のSSDのためにあらゆるチャンスを生かしたいと考えるのも理解できないことではない。
それはともかく、SSDに関しては、1年前にデータベース専門のニュース・サイト「DBAzine.com」に掲載された1本の記事が参考になる。それは、Oracleデータベースのクエリを実行し、ハードディスクとSSDのパフォーマンスを比較したもので、その差は歴然としていた。このテストにSSDを提供した米国Texas Memory Systems(TMS)は、最高水準のパフォーマンスを求める場合、ハードディスクよりSSDを使ったほうがかえってコストが下がるとの見方を以前から示していた。
おそらく、TMSをはじめ最近SSD関係の発表を行った米国Gear6やXiotechなどのストレージ・ベンダーは、業界最大手のEMCの動きに神経をとがらせていることだろう。
EMCのSSDが、Symmetrix DMX 4のパフォーマンスや経済性の向上にどれだけ貢献するのだろうか。DBAzine.comの記事を基にチェックしてみよう。最も目を引く数字は、IOPS(I/O per Second:1秒間当たりのI/Oの回数)が、1万5,000回転のハードディスクに比べて30倍も大きいという点だ。このことは、ハードディスクよりもはるかに少ないドライブで、同等のパフォーマンスを実現できるということを意味している。
またSSDは、アプリケーションの応答時間が短い(1ミリ秒程度)だけでなく、トランザクションの負荷が大きい時でもパフォーマンスの低下が少ないことも注目に値する。しかしながら、SSDに移行した場合、今度はハードディスクではなく、アレイ・コントローラやアプリケーション・サーバ、ネットワーク回線などがパフォーマンス低下の原因としてクローズアップされるはずだ。
EMCのSSDの価格は、現時点では明らかにされていないが、同社では、IOPS当たりの価格を比較した場合、ハードディスクとほぼ同じになると示唆している。
SSDに移行するための費用はかなり高額になると思われる。だがEMCでは、SSDに移行すればIOPS当たりのワット数が抑えられ、98%も少ないエネルギーでハードディスクと同等のパフォーマンスが得られるとしている。
また、SSDの販売台数はそれほど伸びないと予想されるが、価格が高いのでEMCの販売担当者にとっては励みになるだろう。
(Mario Apicella / InfoWorld米国版)
- 米国EMC
- http://www.emc.com/
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