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【解説】
RFIDの技術動向と自社導入のポイント
仕組み・動向を押さえ、“10のユースケース”に照らして自社業務での活用を検討する
(2008年06月18日)
ユースケース6:在庫確認
商品などにICタグを貼付しておき、それがリーダ/ライタの通信範囲にあるかないかで対象商品の在庫の有無を判定できるようにするというユースケースである。
ユースケース7:親子タグ
主に作業精度向上とミスの防止に利用されるユースケースだ。例えば、パレットに親となるICタグ、パレットに積んであるダンボールに子タグを貼付し、親タグには子タグのキー番号が入力される。物流センターから商品を店舗へ配送し、店舗側で入荷検品をする場合などに、親タグと子タグをスキャンし、商品数に誤りがないかや正しく自店舗あての商品であるかなどを正確に確認できるようになる。なお、図4のイラストにあるように、親タグはICタグで子タグはバーコードという組み合わせも可能である。
ユースケース8:入退管理
近年、さまざまな業種で増えてきたユースケースである。例えば、ICタグを持った人がリーダ/ライタのゲートを通過するとICタグに格納されたIDを取得できるので、それをもってあるポイントの入場/退場と判断する。最近は人だけでなく車両の管理にも利用され始めている。
ユースケース9:位置検知
アクティブ・タグを利用して、受信したアンテナの位置や電波強度から対象のアクティブ・タグのある位置を特定するユースケースである。人だけでなく商品や部品の位置管理などにも利用されている。
ユースケース10:センサー利用
リーダ/ライタの読み取りで、通信範囲内にICタグが入ってきたら自動的に読み取りをするというモードがあり、通信範囲に「入った」ことをトリガーにして、各種の作業を開始するなどのユースケースである。
筆者は約2年前に上記の分類を行ったのだが、それ以前、以後のRFID導入事例は、必ず10のユースケースのいずれか、または複数に当てはまっている。本稿を読み始めた時点では、「RFIDのことは知っているが、自社には縁遠い話である」と思った方もかなり多いかもしれないが、この10のユースケースを読んでいただくと、「実は自社の業務においてもただちに効果が上がりそうな、案外身近なテクノロジーである」と思い直されたのではないだろうか。
ユースケースのトレンドはセキュリティ関係
上に挙げたユースケースの中でも、入退管理、媒体管理、制服管理のような大半の企業で適用可能なシステムでの導入や検討が急激に増えている。共通するキーワードはセキュリティだ。
内部統制/コンプライアンスなどの“外圧”によるものか、一般的に進みつつあるセキュリティ強化の一環か、それとも競合優位性の実現か──実際にRFIDの導入を検討し始めれば、その答えはすぐにわかるだろう。これまで、製造業が企業での導入を牽引してきたが、これからは各業種の共通業務での導入が加速していくものと予想される。



