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[米国]
WiMAXの屋内信号増幅技術で、ビジネス・チャンスをねらうモバイルアクセス
ザトロウカルCEO「市場が急速に成長しつつある」――調査会社は5年後150億ドル規模を予想
(2008年10月06日)
WiMAXは、他の無線ネットワーク技術よりも高速だが、ビルなどの壁を通り抜けにくいという無線技術共通の問題を抱えている。米国MobileAccess Networksは、この問題を解決する技術でビジネス・チャンスをつかもうとしている。
MobileAccess NetworksのCEO、キャシー・ザトロウカル(Cathy Zatloukal)氏は、他の携帯電話信号と同様、病院やホテル、工場といった大きな建物の壁や特殊加工された窓を通り抜けにくいという問題がWiMAXにもあると指摘している。1998年以来、携帯電話信号のフィルタリング技術や増幅技術の開発に取り組んできた同社にとって、屋内における無線接続環境の改善を求めるユーザーが増えることは歓迎すべきことと言える。
米国イリノイ州シカゴで先週開催された展示会「WiMAX World 2008」(9月30日〜10月2日)の会場でComputerworld米国版のインタビューに応じたザトロウカル氏は、建物内にあるサイトどうしを結ぶ無線ネットワークにWiMAXを使いたいと考えている企業から、建物内での信号増幅技術に関する問い合わせが来ていることを明らかにした。すでにMobileAccessは、米国Sprint Nextelと共同で、建物内に設置したSprintの携帯電話基地局に自社の増幅/フィルタリング機器を接続する技術を開発している。
| WiMAXの屋内信号増幅技術で業用拡大をねらうMobileAccess Networks(画面は同社Webサイト) |
MobileAccessの技術は、建物内(地下室の可能性が高い)に設置したコントローラ・ボックスとWiMAXの基地局を接続し、ファイバ・ケーブルを使って建物内にある各種スイッチにデータを送信するというものだ。それぞれのスイッチング・クローゼット(各階に設置されることが多い)では、ファイバ・ケーブルがMobileAccessのハブに接続され、同軸ケーブルを介して屋内にある専用アンテナへWiMAXの信号が送られる。
WiMAXの用途で企業が最も有力視しているのは、駐車場や玄関、室内で使用される監視カメラである。高画質の監視カメラ・システムでは、上り回線で4Mbpsの転送速度が求められる。WiMAXならこの転送速度をサポートできるが、コンクリートの壁や、太陽光線を反射させるために金属コーティングを施した窓などを通過する時点で、無線信号の品質が低下してしまう。しかし、MobileAccessが提供する増幅技術を利用すれば、監視カメラのデータをWiMAX経由で保安司令センターに送り、そこからさらに施設内の別の場所にある警備室に転送するといったことも可能になるという。
また、無線ネットワークを使い機械間でコマンドを送受信する技術も、WiMAXの有力な用途として注目を集めている。建設業界などで、暖房や冷房といったシステムの制御手段に使いたいというニーズが高まっているためだ。
ザトロウカル氏は、屋内用無線増幅技術の市場が5年後に150億ドル規模に成長するという米国ABI Researchの予測を引用し、「市場が急速に成長しつつある」と述べた。なお、ABIの調査リポートは、MobileAccessの競合となる企業として、米国ADC Telecommunications、米国InnerWireless、米国CommScopeの名前を挙げている。
(Matt Hamblen/Computerworld米国版)
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