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ワイヤレス技術

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[世界]
2007年のトレンド──ネットワーク編

(2006年12月08日)

 ネットワーク分野における2006年の主要なニュースは、ほとんどが無線技術やサービスにかかわるものだった。この傾向は2007年も続くだろう。

標準化に先行して製品化が進む高速Wi-Fi規格

 2006年初頭に、100Mbps超の通信速度を実現するIEEE 802.11n規格の最初のドラフト仕様が採択された。ベンダーはこの仕様に準拠した製品の製造を開始し、ベンダー間で製品の相互運用性の確保を目指す動きも見られた。

 Wi-Fi Allianceは、802.11n製品の普及を急ぎたいという業界の声を背景に、最終規格の完成前に製品の互換認定を行うという異例の措置を実施すると発表した。だが、802.11nが標準として正式に承認されるのはかなり先の話であり、現時点では2008年3月になると予想されている。

 2007年半ばに開始される見通しのWi-Fi Allianceによる製品の互換認定プロセスは、消費者にとって、802.11nによる通信速度と通信距離の改善の早期実現にかすかな望みをつなぐものだ。

自治体が運営する無線ネットワーク

 2006年には、米国の都市などが独自の無線ネットワーク構築計画を進める動きが目立った。大手通信キャリアも対応に乗り出し、例えば、AT&Tは、カリフォルニア州リバーサイドの無線ネットワーク構築契約の獲得という初の成果を上げた。

 一方、サンフランシスコはネットワーク構築の委託先としてアースリンクとグーグルを選定したが、プライバシー問題と市の管理を巡って懸念が寄せられた。

 公営ネットワーク・コンサルタントのクレイグ・セトルズ氏は、Wi-Fiネットワークを運営する自治体にとって2007年は難しい年になると予測する。多くのネットワークが実運用に入る予定だが、当初のカバー・エリアは期待にこたえるものではないと見られるからだ。「調整作業が必要になるだろう」と同氏は指摘している。

特許紛争が頻発する無線業界

 リサーチ・イン・モーション(RIM)とNTPの特許訴訟の過程では、RIMの無線電子メール端末「BlackBerry」の膨大なユーザーがサービスを利用できなくなる事態も一時懸念されたが、この訴訟は3月に両社が和解して決着した。

 ところがその後、ビストがRIMを、NTPがパームを訴え、ユーザーは無線業界が、多大な代償を伴う知的財産紛争の渦中にあることをあらためて思い知らされた。携帯電話技術大手のクアルコムとノキアも、クアルコムが所有する3G携帯電話の中核技術の使用を巡って衝突しそうな状況にある。

モバイルWiMAXを大手キャリアが採用

 2005年末にモバイルWiMAX標準が承認されたが、今年は、Wi-Fiや3Gなどの無線サービスの提供が進んだことで、この新しい高速技術の出番があるのかどうかを巡ってさまざまな議論が繰り広げられた。

 モバイルWiMAXサービスで最も先行している米国の事業者は、これまではWiMAXの最大の推進者であるインテルと緊密な提携関係にある小規模事業者のクリアワイヤだった。

 しかし、8月には米国有数の携帯電話事業者で、WiMAXで利用可能な全米対象の無線免許を持つスプリント・ネクステルが、3Gを補完する次世代システム技術としてモバイルWiMAXを選定し、注目を集めた。

 同社は2007年第4四半期までにモバイルWiMAXネットワークの展開を開始し、2008年には1億人をカバーする計画だ。この取り組みによって、モバイルWiMAX機器市場の拡大と規模の経済が促進され、コスト低下が実現される見通しだ。

活発化する買収・合併の動き

 ベライゾン・コミュニケーションズによるMCIの買収完了で幕を開けた2006年は、こうした通信事業者の大型合併を反映してキャリア・インフラ市場の再編が進み、12月末にアルカテルとルーセント・テクノロジーズの合併でアルカテル・ルーセントが誕生する見通しとなった。

 ノキアとシーメンスも通信インフラ部門の統合で合意した。一方、シスコシステムズはビデオ分野を手がけるサイエンティフィック・アトランタを買収した。

 他の分野でも買収が相次ぎ、モトローラはエンタープライズ・ワイヤレス製品ラインの強化に向けてシンボル・テクノロジーズを買収、ブロケード・コミュニケーションズ・システムズはストレージ・スイッチで競合するマクデータを買収した。

 AT&Tによるベルサウスの買収も完了に近づいているが、2007年最初の大型案件となるかどうかは連邦通信委員会(FCC)の審査の結果しだいだ。

(スティーブン・ローソン/IDG News Service サンフランシスコ支局)




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