【 ここから本文 】
- TOP
- > Topics : ワイヤレス技術
- >
ワイヤレス技術
ソーシャルブックマークに登録 :
印刷用ページの表示
[米国]
【今週のウォール街】
消費者トレンドに注目するベンチャー・キャピタル
(2007年01月12日)
新しい技術にいち早く投資して成果を上げようとする投資家は、消費者トレンドに注意を払わなければならない──。今週ラスベガスで開催された「2007 International CES」でのパネル・ディスカッションに参加したベンチャー・キャピタリストたちは、口々にそう力説した。
企業のニーズがコンピュータ技術の革新を牽引することは、すでに広く認識されている。これと同様、消費者のニーズのほうにも、もっと注目するべきというのが、パネル・ディスカッションに参加したベンチャー・キャピタリストたちの共通した見解だ。
セコイア・キャピタルのパートナー、マイク・ゴーゲン氏は、「消費者の動向は長年にわたって重要な役割を果たしており、しばしば予想以上の作用を見せる」と語った。また、マトリックス・マネジメント傘下のマトリックス・パートナーズでゼネラル・パートナーを務めるデビッド・スコク氏は、「移動通信のような技術の社会的な影響が広がるなか、消費者の需要がITに与える影響も強まっている」との認識を示した。
一方、IDGベンチャーズのゼネラル・パートナー、デビッド・アロノフ氏は、国土安全保障、医療技術および機器、デジタル・ホームといった分野の“イネーブリング・テクノロジー”を開発する企業に注目していると述べた。同社は常に、興味深いアイデアに幅広く目を配っているという。
「ベンチャー・キャピタリストの最大の役割は、可能性を秘めた起業家を見いだすことにある」とアロノフ氏。例えばIDGベンチャーズは、携帯音楽/エンターテインメント・デバイス向けのソフトウェアとサービスを開発するジング・システムズに投資している。
セコイアのゴーゲン氏は、「すでに市場で提供されているものの限界を乗り越える試みに取り組んでいれば、必ずしもその分野の先駆けである必要はない」と説明、その企業の例として、ホーム・ネットワーキングに特化した無線機器メーカーであるラッカス・ワイヤレスをあげた。セコイヤが後押ししたおかげで、ラッカスは世界初の家庭内無線マルチメディア・システムという触れ込みで「MediaFlex」を発売した。
だが、無線市場ではさまざまな技術が開発、宣伝されており、このことが混乱を招いている。例えば、WiMAXを推進することが賢明かどうかは意見が分かれるところだ。
「企業は第3世代(3G)無線ネットワークの準備に多大な資金を投じてきた。このため、一部のキャリアにとっては、今はWiMAXに多額の投資をするのは難しい」(IDGベンチャーズのアロノフ氏)
それでも、モバイルWiMAX規格の802.16eが標準として承認されたことで、この技術への関心が高まっていると、ベンチャー・キャピタリストらは指摘。例えば、セコイアのゴーゲン氏は、モバイルWiMAXには将来性があると見ており、同社は“ビームフォーミング”WiMAX技術の特許を取得したナビニ・ネットワークスに投資している。
また、ベンチャー・キャピタリストらは、家電用の低コストな開発プラットフォームの選択肢としてLinuxが関心を集めているという見方で一致した。マトリックス・パートナーズのスコク氏は、注目企業の例としてティーボをあげ、「Linuxをベースに開発されたティーボのテレビ番組録画サービスは、消費者向けの強力なサービスをLinux上で開発できることを証明した」と語った。
(マーク・フェランティ/IDG News Service ニューヨーク支局)



