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[中国]
【Mobility Summit リポート】
HP、開発段階のモバイル・デバイスを披露
ハードよりもアプリの充実がカギ
(2007年05月11日)
| 「mscape」のWebサイト。iPAQを持っている人はぜひ試用してほしい。もちろん日本でも利用できる |
米国ヒューレット・パッカード(HP)が中国・上海市で開催している「Mobility Summit 2007」では、ノートPC以外のモバイル・デバイスや、現在開発が進められている製品/サービスのプロトタイプも披露された。ここではその一部を紹介しよう。
Mobility Summit 2007で記者たちの関心を集めたのは、「mscape」(開発コード名)というソフトウェアのプロトタイプだ。これは、GPS機能が搭載された「iPAQ」上で、現在地情報とその場所に関連した画像や音声データ情報を自動的に受信するソフトウェアで、同社の専用Webサイトからダウンロードできる(ベータ版)。
例えば、GPSのつながる場所でmscapeを起動させながら移動すると、移動場所付近の建物や交通情報などが、画像や音声で自動的に配信されるという仕組みだ。HPによると、美術館や娯楽施設、旅行ガイドなどに活用できるとしている。
| mscapeを起動させた状態でMobility Summitの会場付近を歩く。特徴的な建物の近くでは、音声によるガイドや映像が表示される |
次に注目を集めていたのが、読書専用端末の「ebook」(開発コード名)である。B5サイズのノートPCより一回り小さく、画面はフルカラー表示。画面上でページをめくる(ような動作)もできる。
なお、ebookの発売時期や価格、日本での発売については未定だという。ちなみに、日本では、ソニーが同様の読書専用端末「リブリエ」(4万1,790円)を発売しているが、こちらはモノクロ表示となっている。
1つ残念だったのは、今回発表された製品やプロトタイプが、米国および中国市場を主な対象としたものであり、日本市場に特化した製品が少なかったことだ。
米国HPのシニア・バイスプレジデント兼ゼネラル・マネジャーでノートPC製品のグローバル・ビジネスを統括しているテッド・クラーク氏は、グローバルでのモバイル・デバイスの需要は右肩上がりで伸びており、今後はノートPCだけでなくiPAQなど、ほかのモバイル・デバイスも充実させていくことを明言している。
| ebookのデモを行う米国HPのフィリップ・マッキニー氏。フルカラー表示は見やすいものの、バッテリ駆動時間などが今後の課題だとしている |
今後、同社が日本市場にどのようなモバイル・デバイスを投入していくのか。今回のイベントではその具体的な製品ラインアップが示されることはなかったが、同社が積極的にアジア(中国)のモバイル分野に注力していく姿勢は感じられた。
同社のバイスプレジデント兼CTOでパーソナル・システムズ・グループのフィリップ・マッキニー氏は、9日のインタビューで、「モバイル・デバイスはユーザーにどんなサービスを提供できるかがカギとなる」と語っている。今後は「どんな機能を搭載したモバイル・デバイスなのか」よりも、「どんなことができるモバイル・デバイスなのか」をユーザーに明示し、サービスを充実させることが重要になると言えそうだ。
(鈴木恭子/オンライン編集部)
- 米国ヒューレット・パッカード
- http://www.hp.com/
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