【 ここから本文 】
- TOP
- > Topics : ワイヤレス技術
- >
ワイヤレス技術
ソーシャルブックマークに登録 :
印刷用ページの表示
[国内]
世界シェアトップのGPSモジュール・ベンダー、u-bloxが日本法人を開設
「1秒未満のTTFFを達成した新製品で日本市場に切り込む」
(2007年11月21日)
スイスに本拠を置くGPSモジュール/チップ・ベンダー、u-blox AGは11月21日、東京に日本法人「ユーブロックス ジャパン」を開設したと発表した。併せて、同社の「LEA-5 GPSモジュール・シリーズ」の新製品と、日本法人の代表者も発表された。
u-bloxは、GPS(全地球測位システム)対応のチップセット、モジュール、ソフトウェアなどのレシーバ関連製品の開発、販売を行うグローバル企業。カーナビなどの車載製品や携帯端末に位置認識機能を提供している。製品製造は外部に委託する、いわゆる半導体ファブレス企業である。同社製品は、欧州主導で開発が進められているGalileoシステムへの対応も考慮されている。
同社のGPSレシーバ用チップセットには、衛星からの高周波信号を受信するためのRFチップと、GPSを介して位置計算を行うベース・バンド・チップが組み込まれている。同社では、チップセットのほかに、各チップをモジュール化して既存システムに取り込めるようにしたGPSモジュール製品の提供を主に行っている。
| u-blox CEO兼マーケティング/セールス総責任者 Thomas Seiler 氏 |
同社のGPSモジュールは同製品市場で世界トップとなる20%以上のシェアを占める。また、GPSチップセットの世界シェアは5〜10%で第2位だ。同社が年間で出荷するGPSモジュールの数は300万個以上、同GPSチップセットの数は500万個以上という。
発表に際し来日した同社CEO兼マーケティング/セールス総責任者のトーマス・セイラー(Thomas Seiler)氏は、「GPS市場の成長は大きく、売上げはここ数年で急激に伸びている。特にアジアでの売上げがその3分の1を占めるまでになった」と、日本法人開設の理由を説明した。
| u-blox アジアパシフィック営業担当副社長 Adrian Tan 氏 |
次に、同社の「LEA-5 GPSモジュール・シリーズ」の新製品となる「LEA-5H」「LEA-5S」について、同社アジアパシフィック営業担当副社長のエイドリアン・タン(Adrian Tan)氏が説明を行った。
この2製品は、同社の第5世代目となる測位エンジン「u-blox5」をベースにしたもの。Tan氏は、「u-blox5では、50チャンネル、100万点の相関器を備えたことにより、衛星に対するTTFF(初期位置補足時間)の値を1秒未満に抑えた」と説明した。
u-blox5に使われているテクノロジーには、信号の弱い環境でTTFFを短縮するとともに、マイナス160dBm(1eのマイナス16乗mWまで判別)の補足・追従感度を実現する「KickStart GPS」、信号の弱い環境でGPSをカバーする「SuperSense インドア GPS」、GPS情報にジャイロスコープやホイールパルスからの情報を合わせることでトンネル内などでも正確なナビゲーションを提供する「推測法GPS」、15ns(ナノ秒)のタイミング精度を実現する「高精度タイミングGPS」などがある。
| LEA-5 GPSモジュール・シリーズの新製品 |
また、測位精度が数mのオーダーであること、消費電力が50mWと低いこと、小型化により占有面積が小さいこと、Galileo対応であることなども特徴として挙げられた。
さらに、TTFFを短縮するための「AssistNow オンライン」と「AssistNow オフライン」というサービスの紹介も行われた。今回発表されたLEA-5HとLEA-5Sは、OMA SUPL準拠のA-GPSインタフェースを備えており、どちらのサービスにも対応する。なお、LEA-5HはEPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)を備えており、ファームウェアのアップグレードが容易に行える。一方、LEA-5SはROMを使うため、コストは安い。
| ユーブロックス ジャパン セールスダイレクタ 仲 哲周氏 |
発表会の最後に、ユーブロックス ジャパンの代表となるセールスダイレクタに就任した仲 哲周氏(代表取締役就任の予定)が登壇し、「日本での知名度はまだ低いが、現存する製品では最高のTTFFを誇り、なおかつコストも抑えた新製品で日本市場に切り込んでいきたい」と意気込みを語った。日本では、今後4年以内にシェア15%が目標という。
仲氏はまた、「現在では自動車、携帯端末、インフラ用途に特化しているが、ゆくゆくはOA機器やデジタル家電にも、われわれのモジュールを組み込んでいきたい」と将来のビジョンを語った。具体的には、デジカメなどでも日付情報と併せて位置情報が表示されるようになると同氏は説明している。
新製品の価格はモジュールにより異なるが、15〜30ドルで提供されるという。
(高山哲司/Computerworld)
- u-blox AG
- http://www.u-blox.com/
[フィンランド/米国]ノキア、デジタル地図データ大手のナヴテックを81億ドルで買収
地図サービス市場の拡大に備え、マイクロソフトやグーグルに先手
[中国]【Mobility Summit リポート】HP、開発段階のモバイル・デバイスを披露

ハードよりもアプリの充実がカギ
「Iridium Next」プロジェクトに20億ドル以上を投入へ
十分なROIが期待できるGPSアプリケーションとは



