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[中国] 【IDC調査】
IP電話市場が飛躍的成長

(2005年07月21日)

 IDCチャイナの最新レポート『中国IP電話市場研究与預測(中国IP電話市場リサーチおよび予測)2005〜2009』によると、中国のキャリア(通信事業者)級のIP音声通信の市場は、アジア太平洋地域で最大の2004年に45億ドル規模に達した。また、同市場は、22.85%の年平均成長率で、2009年には126億ドル規模になると予測されている。

 IDCチャイナの電信リサーチ担当シニア・アナリスト、陳 旭氏は、「通信のIP化進展の顕著な特徴は、従来の音声通話がIP音声通信に移行しつつあることである。1999年にIP音声通信が正式に市場に導入され、その後の2年間において、キャリア級IP音声通信の市場は倍増の成長を遂げた。過去3年間のIP音声通信の市場の平均成長率は30%以上だったが、市場が次第に成熟してくるにつれ、今後の成長速度は緩やかになっていくだろう」ととした上で、「IP音声通信の8割以上は、国内の長距離電話に応用されているが、その成長速度は比較的高い水準を保っている。PSTN(公衆電話回線)がIP音声通信に切り替えられる侵食の度合いは、日増しに業界の関心と注目を浴びるようになっている」と語った。

 なお、IDCによる「IP電話市場」の定義には、キャリア級のIP音声通信の市場、企業レベルのIP電話設備の市場、キャリア級のIP音声通信設備の市場が含まれる。

 2004年の企業向けのIP電話設備の市場も、成長率が20%を超えた。IDCの予測によると、2009年まで、この市場は依然として急速な成長段階にあるという。新たな競争相手が続々に現れ、主な競争者の市場ランキングが常に変更されるため、今後、市場構造は比較的長い調整期間を経てから徐々に安定に向かうと見られる。

 ユーザー業種別で見ると、通信、金融、製造業、政府機関が、依然として同市場で大きなシェアを占めているが、エネルギー、ホテルなどの分野で、IP電話設備の導入率が増え始めている。ただし、IP電話機の価格は依然として高く設定されており、従業員の多い企業にとっては、IP電話に対する投資の最大のコストになっているが、一部メーカーがIP電話機の差別化を図り始め、ローエンドIP電話機も市場に登場し始めている。

 陳 旭氏は、「企業のIP電話設備の導入は、過去には主として通信にかかるコストの低減が目的だったが、徐々に、モバイル・オフィス、統合オフィスなどの方向に転化している。導入した企業は、モバイルおよび統合音声通信がもたらした仕事上の変化に慣れ始めている」と述べている。

 一方、2004年のキャリア級のIP音声通信設備の市場(ソフト・エクスチェンジとメディアネットが含まれる)は、通信事業者の各地での試験的なネットワーク構築と、チャイナモバイル(中国移動)のソフト・エクスチェンジ・ネットワークのお陰で、全体市場におけるシェアは急激に増加し、国内メーカーは昨年、大いなる成功を収めた。

 次世代ネットワーク(NGN)が世界規模ですでに広範に利用されているにもかかわらず、中国の通信事業者、とりわけ固定通信網の通信事業者はNGNの採用に対し非常に慎重な姿勢を示している。第1の原因としては、近年通信事業者の投資予算が厳格に制限されていること、第2の原因としては、NGNの導入は一定的にPSTNを侵食しかねないことがあげられる。IP時代の到来はすでに業界の認知するところであるが、固定通信事業者にとっては、いつ、どのような方式で大規模にNGNを導入するかは、依然として徹底的な分析を必要とする問題である。

(China Computer World :計世網)




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