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[米国]
シスコ、緊急時用の異機種通信システムの最新版をリリース
無線と携帯電話の通信が可能に
(2007年03月26日)
米国シスコシステムズは3月26日、通信規格の異なるデバイスどうしを通信できるようにする「IP Interoperability and Collaboration System(IPICS)」の最新版(以下、リリース2)を発表した。同社では、緊急時や非常時の利用を想定した通信システムと位置づけている。
IPICSは、異なるPush-to-Talkシステムを、IPICS専用のサーバに統合することでほかの音声システムに変換するものだ。例えば、一般回線からの通話の場合、音声通話をIPICS専用サーバでデータに変換し、既存のIPネットワークを利用することで、ほかのデバイスとの通信が可能となるという仕組みだ。そのほかにも、無線や携帯電話、IPシステムの通信機器どうしで通信が可能になる。ちなみにIPICSリリース1.0は、2005年10月に発表されている。
今回発表されたIPICSリリース2.0では、IPICSリリース1.0と比較し、使い勝手が大幅に改善されたという。
シスコのIPICS技術担当マーケティング・ディレクター、キッター・ナガッシュ氏は、IPICSバージョン2.0では新たなポリシー・エンジンを採用し、通信の手順を大幅に削減したと語る。
例えば緊急事態の際、事態を統括する指揮官は、IPICSソフトウェアの管理コンソールを1クリックするだけで、隊員の各種デバイスにボイス・コールやテキスト・メッセージ、ビデオ配信することが可能になる。
さらにIPICSリリース2.0では、消防、警察、救急など複数の機関で情報を共有管理できるほか、各組織で共有する情報を管理コンソールから指定できる。
コロラド州ボールダー郡の郡役所でITカスタマー・サポート担当マネジャーを務めるドルー・デプラー氏は、4カ月にわたりIPICSリリース2.0の実地試験を監督してきた。デプラー氏は、「あらゆる不測事態に備え、緊急時にはより多くのデバイスで通信できることが大切だ」と語る。
IPICSリリース2.0は、無線とボールダー郡のVoIP電話のインタフェースもサポートする。そのため、ボールダー郡の郡保安長官と郡保安事務所のスタッフは、自席にいながら現場の無線通信を聞くことができる。さらにおとり捜査を行う保安官は、携帯電話を無線モードで利用し、他の保安官と通信内容を共有することも可能だという。
ボールダー郡では約100人のユーザーがIPICSリリース2.0を試験運用している。デプラー氏は、今後はIPICSリリース2.0を洪水警報システムと統合することも検討していると語る。
「例えば洪水の危険性が高まった場合に自動で警戒メッセージを送信し、無線音声で緊急要員に警報を放送したり、テキスト・メッセージをマスメディアに送信したり、電話で付近の住民や企業避難勧告を出したりすることもできる」(デプラー氏)
IPICSリリース2.0の価格はIPICSサーバ(ハードウェアとソフトウェアのセット)が4万2,000ドルから。また、新ポリシー・エンジンの価格は1万5,000ドルからとなっている。
(マット・ハンブレン/Computerworld オンライン米国版)
- 米国シスコシステムズ
- http://www.cisco.com/



