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セキュリティ・マネジメント

【連載】
サイバー・セキュリティ[罪と罰]

第4回 ボット犯罪者たちの「罪と罰」

(2008年06月03日)

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ジョン・シーファー

重罪のコンピュータ詐欺犯罪4訴因の罪状を認める

 「acidstorm」の名で知られる元コンピュータ・セキュリティ・アナリストのSchiefer(26歳)は、最も有名なボットハーダーの1人である。彼は、約25万台の感染コンピュータからなるボットネットを操り、そのほぼ半分にパスワード盗聴ソフトをインストールした。そこから盗んだPayPal(金銭のやり取りを仲介するサービス)のデータを使ってホスティングその他のリソースの代金を支払い、自分のボットネットを拡大させていたのだ。

 Schieferは当初、自宅とオフィスのネットワークから、無防備なIM(インスタント・メッセージング)ユーザーにトロイの木馬を広めた。その後彼は、オランダのTopConvertingという会社のアドウェア・プログラムを感染コンピュータにこっそりインストールし、1回のインストールごとに20セントを得ていた。彼は、約2カ月でTopConvertingから1万9,000ドル以上稼いだことを認めている。

 それと同時に、Schieferは感染コンピュータにソフトウェアをインストールし、そのユーザーたちのWebトラフィックをスキャンした。この方法で機密扱いのユーザー名やパスワード(特にPayPalやその他の金融Webサイトのもの)を盗み出し、それを悪用してドメイン登録やWebサーバの支払いを行っていた。

 彼はまた、「psniffer」と呼ばれるマルウェアを使って、「Windows Protected Store」(ユーザーが後日使うために保存したパスワードを、Internet Explorerが集めておく場所)に保管されたパスワードを抜き取っていた。

 Schieferは逮捕前に道を誤ったことを悟り、ボットネットの運用を止めたという。警察に協力することで、有罪の場合の刑(最長60年の禁固刑と175万ドルの罰金刑)が軽くなることを期待していると、彼は述べている。


ロバート・ベントリー

広告会社から搾取するためにボットネットをコーディング/コントロール/使用した罪で起訴

 Bentleyは、自分で構築したボットネットの各コンピュータにアドウェアをこっそり忍ばせるという手口で、かなりの現金を手にした。

 Bentleyのボットネットは約100台のコンピュータで構成されていた。それらはいずれも米国Newell Rubbermaid(Sharpieマーカーやプラスチック製食品容器のメーカー)の社内ネットワークに存在した。彼がボットネット構築のために忍ばせたトロイの木馬はワームのように拡散し、近くのコンピュータを探しあてると、Windowsの脆弱性を突いて、そのマシンに自身の複製をインストールした。

 Bentleyにとっての誤算は、このトロイの木馬の探索能力があまりにも高いことだった。このことで、同社の社内ネットワークは氾濫状態に陥ったという。起訴状によると、トロイの木馬によって発生した膨大なネットワーク・トラフィックは、同時に、トロイの木馬の接続を制限もしくは妨害するという、やや皮肉な事態をも招いたようだ。

 被害者のコンピュータは「DollarRevenue」というアドウェアに感染し、その結果、ポップアップ広告がほぼ連続的に表示されるようになった。Bentleyにとっては残念なことだが、彼のボットネットはRubbermaidの社内ネットワークを越えて広がることはなかった。結局、Bentleyが稼いだコミッションは、同社がすべての感染コンピュータを復旧するのに要した費用よりも少なかったという。


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サイバー・セキュリティ[罪と罰]
第1回 トロイの木馬を仕込んで児童ポルノを摘発
第2回 偽造IDを使ってオンライン詐欺を追跡、逮捕へ
第3回 フィッシング対策の救世主
第4回 ボット犯罪者たちの「罪と罰」

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