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セキュリティ・マネジメント
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【解説】
「なくした“人生の一部”を取り戻せ」――オープンソースのノートPC追跡ソフト「Adeona」が完成
紛失/盗難にあったノートPCを持ち主の下へ――商用版にどこまで対抗できるか
(2008年07月15日)
商用のノートPC追跡サービス/ソフトにどこまで迫れるか
研究チームがAdeonaプロジェクトを進めるにあたって当初、最も注意を払ったのは行方不明のノートPCを追跡/発見することではなく、むしろ情報プライバシーの問題だった。「追跡サービスの開発にあたっては、サービスの運営側でさえ勝手にノートPCの所在を探せないよう、プライバシーを厳重に保護する方法に注意した。持ち主のユーザーだけが情報にアクセスできるようにする方法を考えた」とKohno氏は語る。
商用のノートPC追跡サービス/ソフトウェアだと、正規ユーザーの個人情報が握られてしまう可能性があり、あまり魅力的でない、と研究チームは考えている。「ベンダーのサービスはクローズド・ソースであるため、彼らがどういうやり方を採用しているのか具体的にわからない」と、プロジェクトに参加したCalifornia大学コンピュータ・サイエンス学部の大学院生、トーマス・リステンパート(Thomas Ristenpart)氏は指摘する。
反面、商用のノートPC追跡サービス/ソフトウェア、例えばAbsolute Software(カナダ)の「Lojack for Laptops」のような製品は、Adeonaにない多くの機能を備えている。こうした商用ソフトはノートPCから簡単にアンインストールできないようになっているうえ、ベンダー自身、盗まれたノートPCを取り戻すため警察と連携している。このLojackの使用料は約40ドル/年だ。また、米国Brigadoonの「PC PhoneHome」は購入時に30ドル払うだけだ。
Adeonaはオープンソース・ソフトウェア・ライセンスで提供されているため、だれでもコードを改良したり、改良後のコードを売ったりすることができる。Adeona研究チームとしては、ソフトウェア開発者に、「iPhone」などの新しいプラットフォーム向けにGPS(Global Positioning System)対応の追跡システムなど、さまざまな新機能を開発してほしいと願っている。Kohno氏は、商用ベンダーにもAdeonaのコードを活用してほしいと考えている。「ノートPC追跡システムの情報プライバシー保持は重要だ。商用サービスにも高いレベルの機能を提供してほしい」(Kohno氏)
Adeona研究チームは、カリフォルニア州サンノゼで開催されるセキュリティ関連コンファレンス「Usenix Security Symposium」(7月28日〜8月1日)で、Adeonaのテクニカル・プレゼンテーションを行う予定だ。
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