THE NETWORK ROADMAP 2008 FALL 2008年9月10日 開催




【 ここから本文 】

セキュリティ・マネジメント

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示



[米国]
iPhoneにセキュリティ上の脆弱性――MailとSafariで発覚

フィッシング詐欺やスパム攻撃に遭うおそれ

(2008年07月24日)

 米国Appleの携帯端末「iPhone」に搭載されている電子メール・アプリケーション「Mail」とWebブラウザ「Safari」で、セキュリティ上の脆弱性が複数発見された。これらが悪用されれば、ユーザーがフィッシング詐欺に遭ったり、ジャンク・メールを大量に送付されたりする可能性があるという。

 これらの脆弱性を発見したのは、Webブラウザの脆弱性研究で知られるアビブ・ラフ(Aviv Raff)氏。同氏は7月23日、バグの存在をブログで明らかにした。

AppleはiPhone向けのセキュリティ・アップデートを7月11日に実施したばかりだ

 Raff氏はおよそ2週間前、3種類のバグ(iPhone Mailのバグ2種類とSafariのバグ1種類)に関する情報をAppleに提供した。しかしApple側は、Mailに含まれる2種類の脆弱性がセキュリティ問題であることは認めたものの、Safariの不具合がセキュリティ・バグの基準に適合するかどうかについては留保しているという。

 Appleはかねてから、ソフトウェアの問題をセキュリティ上の脆弱性と認めることに消極的である。いわゆる「じゅうたん爆撃(Carpet Bomb)」を招くバグが今年5月にSafariで発見されたときも、Appleは当初、セキュリティ問題ではないとの見解を示していた。それから1カ月後、同社はじゅうたん爆撃を防ぐ目的でSafari用のパッチをリリースしている。

 Raff氏はiPhoneの脆弱性について、ブログで次のように指摘している。「特別に作成したURLを用意し、電子メールを使ってそれを送信することで、攻撃者は、このURLがあたかも銀行やPayPal、ソーシャル・ネットワークなどの信頼できるドメインのものであると錯覚させることが可能になる。このURLをクリックして、Safariのアドレス・バーを見ても、信頼できるドメインにしか見えない」

 同氏は、パッチがリリースされるまでの対策として、電子メールのメッセージに張り付けられているリンクをクリックしないよう呼びかけている。また、スパムを避けるため、iPhone Mailの使用を完全にやめることも勧めている。

 IM(インスタント・メッセージ)を通じてComputerworld米国版の取材に応じたRaff氏は、この問題に対応するパッチをAppleがリリースするまで今回の脆弱性に関する技術情報は明らかにできないと語った。また、MailとSafariのバグがプロトコル・ハンドラの問題にかかわっているのかという質問には、「関係ない……いや、ちょっと違う。ほとんど関係ない」という微妙な表現に終始した。

 Raff氏によると、Mailに含まれるスパム関係のバグは非常に初歩的なものだが、スパムに対する電子メール・アカウントの脆弱性を高める可能性があるという。このバグについても、同氏はそれ以上の詳細な内容は明らかにしなかった。

 スパム関係のバグはMailの他のバージョンでも明らかになっている(Mac OS Xには、より高機能のバージョンが搭載されている)。ただし、他のバージョンではすでにパッチがリリースされている。

 Ruff氏が指摘した3種類のバグは、iPhoneファームウェアのバージョン1.1.4と、最近リリースされたバージョン2.0に含まれている。同氏によると、この脆弱性につけ込むのはきわめて容易であり、攻撃の可能性を示す概念実証コードもすでに作成したという。

 なお、Raff氏から提供された情報の確認をAppleに求めたが、同社から回答は得られなかった。

(Gregg Keizer/Computerworld米国版)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


ホワイトペーパー

マネージドホスティング導入事例

間に合う!?「2ヶ月以内の3社のシステム統合を完遂せよ」

サーバ本稼働まで約1カ月で済ませたマネージドホスティング成功術

プロダクト・フォーカス

日立製作所

データを安全に長期保管し、さらなる活用を促す――日立の「Hitachi Content Archive Platform」

コンプライアンス/内部統制時代のニーズに応えるコンテンツ・アーカイブ・ストレージ

セキュリティ・インサイト

既存メール環境の変更なしに導入可能な“透過型”スパム対策アプローチの実力

CATV統括運営会社に見る「マトリックススキャンAPEX」導入事例

McAfee SafeBootでの実績を土台にマカフィー製品を本格展開するマクニカネットワークス

マカフィーによる旧セーフブート社買収のシナジー効果を存分に生かす

企業の成長をサポートするサンのセキュリティソリューション

ビジネスのパフォーマンスは安全で積極的な情報活用から

企業に「安心・安全」を供給する日立ソフトの情報セキュリティ

「秘文」から「WriteShield」まで、一貫する情報セキュリティコンセプトとは

ビジネスを活性化するNECソフトのコミュニケーションセキュリティ

情報の堅ろうな保護と自由な共有を同時に実現

拡大するバラクーダネットワークスのセキュリティアプライアンス戦略

スパムメール対策からロードバランサ、Webアプリケーション保護まで

特別企画

配布文書の動的統制で情報セキュリティのあり方を変える

自由な情報デリバリーと強固な情報漏洩対策の両立に向けて

キャッチアップ

「Google Gadgetsを悪用すれば、マルウェアを強制インストールできる」――専門家が警鐘

パスワードの盗難や検索履歴が読み取られるおそれも

iPhone 3Gはビジネスでは使えない?――アナリストらがセキュリティ面を懸念

「ファイアウォールにも暗号化機能にも対応していない」

社員のアクセス管理は「無法状態」――組織の分散化が原因?

「アクセス権に関する責任の所在は特定が困難で、検討機会もない」

Windows Vistaのセキュリティを検証する

UAC、BitLockerなど主要強化点の実用度をチェック

情報漏洩に備える――ダメージを抑えるための心得7カ条

セキュリティ責任者が実践すべきこと、すべきでないこと

定番化した「画像スパム」と迷惑メールの最新の手口

風説の流布による株価操作といった犯罪化が顕著な傾向

データ漏洩・盗難対策を“完璧”に近づける「マルチレベル暗号化」のすすめ

ライフサイクル全般にわたるデータ保護を実現する

ソーシャル・メディアのセキュリティ・リスク

ブログ、Wiki、SNS、ビデオ共有……便利だが危険と隣り合わせのWeb 2.0

セキュリティもオープンソースで!

データセンターでもオープンソースの導入が進行中

キーパーソン

「データ・シャッフリング」とは何か――開発者が説く新データ・マスキング技術

実際のリスクとのずれを生む一方で、過度の恐怖を軽減する効果もあり

トレンドマイクロCEOのチェン氏、渦中の対バラクーダ訴訟について弁明

実際のリスクとのずれを生む一方で、過度の恐怖を軽減する効果もあり

ブルース・シュナイアー氏が語る「セキュリティ・シアター」の功罪

実際のリスクとのずれを生む一方で、過度の恐怖を軽減する効果もあり

「アイデンティティ/アクセス管理(IAM)は“焦らず、あきらめず”」――CAのガーディナー氏

CA幹部が語る、IAMプロジェクトの“正しい”進め方

「ITリスク管理の高度な専門性」が好調の要因――シマンテック幹部

グローバルサービス部門のヒューズ氏に聞く同社の取り組みと今日のセキュリティ問題

マカフィーにとって「マイクロソフトは味方、シマンテックは敵」

エンタープライズ市場に注力するマカフィーの新CEOが言明

マイクロソフトはもはや“セキュリティ後進企業”ではない!

「TwC(信頼できるコンピューティング)」担当副社長、セキュリティ強化戦略の“今”を語る

シマンテックのCEO、セキュリティ技術/市場の未来を示す

「いま、セキュリティのパラダイム・シフトが起きている」

プルーフポイント幹部が語るメール・セキュリティ領域での仮想化活用

「スパム、ウイルス/ワーム対策の仮想アプライアンスが今年後半から伸びる」

セキュリティ連載

サイバー・セキュリティ[罪と罰](全4回)

最新クラッキングの脅威を知り、みずからの身を守る

エンドポイント・セキュリティ対策の勘所(全2回)

クライアント環境を襲う各種の脅威に立ち向かう

情報漏洩100%対策(全7回)

あらゆるリスク、ケースを徹底検証

プロアクティブ・セキュリティ(全14回)

見えない敵に先手を打つ

Weekly Ranking

集計期間:09/01〜09/07



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国