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セキュリティ・マネジメント
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【連載】
プロアクティブ・セキュリティ──見えない敵に先手を打つ
第5回 ファイアウォール[前編]
(2005年07月25日)
ファイアウォールは、インターネットとの接続ポイントなど、外部ネットワークと内部ネットワークのセキュリティの境界の位置に導入し、境界間の通信にアクセス制御を施すことで、外部からの不正アクセスを防止する。いわば、ファイアウォールは、企業・組織のセキュリティ対策のかなめであり、ITマネジャーにとって、その知識は必須である。本連載では、2回にわたり、ファイアウォールの基礎知識から応用技術、最新動向までを解説していく。今回は、前編として、処理方式に基づき、ファイアウォールの基本的な仕組みについて説明する。
鳥居肖史
ネットワンシステムズ
セキュリティ対策の基盤
ファイアウォールは、外部ネットワークと内部ネットワーク間の通信の中継において、ポート番号ごとにアクセスの禁止/許可を設定することで、その通信を制限する。これにより、アクセスを禁止したポート番号においては、不正アクセスを遮断できるようになる。例えば、TCPの23番ポートへのアクセスを禁止すると、Telnetサービスへの不正アクセスを防止することが可能だ。
ファイアウォールにおけるアクセス制御は、具体的には、ACL(注1)の設定に基づいて行われる。ファイアウォール製品におけるACLの設定画面のサンプルとして、ノキアのファイアウォール製品「Nokia IPシリーズ」(画面1)と米国セキュア・コンピューティングのファイアウォール製品「Sidewinder」(画面2)のACLの設定画面を紹介しよう。これらの画面をご覧いただけばわかるように、一般に、ACLの設定はテーブル形式で管理できるようになっている。
ファイアウォールについての詳しい説明を行う前に、ファイアウォールを取り巻くセキュリティ対策製品の動向について触れておこう。
そもそも、企業・組織がネットワーク・セキュリティ対策へ取り組み始めた当初は、外部からの不正アクセスを防止することが最優先課題であった。そのため、企業・組織において、真っ先に導入されたセキュリティ対策製品はファイアウォールだった。
しかし、インターネットが普及するにつれ、ネットワーク・セキュリティに対するリスクの数・種類も増え始め、それらへの対応が急務となった。そうした状況に呼応して、ファイアウォールに加えて、本連載で取り上げた脆弱性検査やIDS(Intrusion Detection System:侵入検知システム)、VPN、ワンタイム・パスワード、PKIなどさまざまなセキュリティ対策製品が提供されるようになった。最近では、従来のファイアウォール製品の機能では防ぎきれない攻撃が出現してきており、ファイアウォールを補完するセキュリティ対策製品への注目が高まっている。
ファイアウォールでは防御できない攻撃の例としては、次のような場合がある。例えば、ファイアウォールを介して、Webサーバへアクセスが行えるような環境を構築するとしよう。その場合、ファイアウォールでは、HTTPプロトコルの通信を許可するためにTCPの80番ポートを開く。ところが、近ごろでは、TCPの80番ポートからWebサーバのセキュリティ・ホールを突こうとする不正行為が行われることがある。これに対して、上述したように、ファイアウォールの機能は通信のアクセス制御であるため、不正アクセスであろうと、通過してしまったパケットについては何の対処も施せない。
とはいえ、ネットワーク・セキュリティに対する脅威がどんなに増えようと、ファイアウォールによるアクセス制御が、セキュリティ対策の基盤であることに変わりはない。つまり、企業・組織のネットワーク・セキュリティを確保するうえで、ファイアウォールは必須である。実際、ファイアウォール製品は今でも、セキュリティ対策の中心的な製品であり、その普及率は他のセキュリティ対策製品と比べて群を抜いている。
ファイアウォールの役割や位置づけが整理できたところで、以下、本題に入ろう。
| 画面1:ノキアの「Nokia IPシリーズ」のACLの設定画面 |
| 画面2:セキュア・コンピューティング「Sidewinder」のACLの設定画面 |
注1:ACLとはアクセス制御リストの略で、各通信に関して、許可/禁止を定めるルールのこと。その基本的なパラメータには、発信元IPアドレス、送信先IPアドレス、プロトコル、許可/禁止がある。また、アクセス制御リストとも呼ばれる























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