【 ここから本文 】

セキュリティ・マネジメント

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


セキュリティ・マネジメント

[米国]
MacBookを無線LAN経由でハッキングする方法が公開──米国セキュリティ研究者がデモ

【Black Hat USA 2006 リポート】

(2006年08月03日)

 セキュリティ研究者のデビッド・メイナー氏とジョン・エルチ氏は8月2日、ラスベガスで開催されたセキュリティ関連イベント「Black Hat USA 2006」で、アップルコンピュータのノートPC「MacBook」を不正アクセスの標的にしたデモを披露した。

 両氏は以前、バグのある無線LANデバイス・ドライバのコードを操作して遠隔地のノートPCをコントロールする方法を発見していた。

米国セキュアワークスの研究者、デビッド・メイナー氏

 米国セキュアワークスの研究者であるメイナー氏は同イベント会場で、Wi-Fi準拠の無線LAN機能を備えるMacBookを、高度なハッキング・ツールをインストールした他のノートPCから遠隔操作し、ファイルの追加や削除を行う模様を録画したビデオ映像を流した。

 MacBookの無線LAN機能は、無線電波のスニッフィング(傍受)を常時行って新たなネットワークを見つけるように設計されている。だが、そうした機能を備える場合、特にドライバ・ソフトウェアにバグがある場合にセキュリティ上の問題を引き起こす可能性があるという。

 こうしたバグは、ベンダーが複雑な無線標準の実装を急いだために生じることが多いとカリフォルニア州モントレーの米国海軍大学院の学生であるエルチ氏は指摘した。「多くのハードウェア・メーカーは急いで製品を出荷しなればならない。その競争のために犠牲になるものの1つがセキュリティだ」(同氏)

 なお、無線ドライバに問題があるのはアップルだけではないとメイナー氏は強調した。「私たちがアップルのシステムを標的にしたからといって、この問題をアップル固有のものととらえないでほしい。他のデモも披露したかったが、それらは効果的ではなかった」(同氏)

 両氏は4つの異なる無線LANカードのバグを突いて、WindowsやLinuxが稼働するノートPCを遠隔操作する方法も発見したという。しかし、一般的に安全なプラットフォームと見なされているMac OS X上でデモを行ったほうが、自分たちの発見を多くの人に真剣に受け止めてもらえると判断した、とメイナー氏は説明した。

 もっとも、両氏は、Mac OS XはWindowsよりも安全なOSであるとうたうアップルの広告キャンペーンにけちをつけてやろうという気もあったようだ。メイナー氏は、「正直に言って、あのアップルのCMはちょっと大げさすぎると思う」と述べた。

 メイナー氏によると、両氏は現在、アップルとともにこの問題の修正に取り組んでおり、近い将来、OSとドライバの両方をパッチする可能性があるとしている。なお、この件についてアップルからコメントは得られていない。

 一方、インテルは数日前に、メイナーとエルチの両氏が示したデモと同様の問題を引き起こす危険性のある無線ドライバの修正パッチを公開した。両氏は、そのパッチの作成にはかかわっておらず、また、そのバグが自分たちが発見したものと同じかどうかはわからないと語った。

 また両氏は、インテルが今回のデモ内容を事前に知って一足先にパッチを配布した可能性はあるとしながらも、「公表されるまでに問題を修正したことは賞賛に値する」と、インテルの早急な対処をたたえた。

 なお、メイナー氏とエルチ氏の発表後、昨年のBlack Hat USAでシスコのネットワーク機器向けOS「Cisco IOS」の脆弱性を公表して同社から訴えられたマイケル・リン氏は、「とてもすばらしい発表だった」とコメントした。

(ロバート・マクミラン/IDG News Service サンフランシスコ支局)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


ホワイトペーパー

「UTM」実践導入ガイド

「UTM」実践導入ガイド

巧妙化するあらゆる攻撃からネットワークを守る

プロダクト・フォーカス

日立製作所

データを安全に長期保管し、さらなる活用を促す――日立の「Hitachi Content Archive Platform」

コンプライアンス/内部統制時代のニーズに応えるコンテンツ・アーカイブ・ストレージ

セキュリティ・インサイト

既存メール環境の変更なしに導入可能な“透過型”スパム対策アプローチの実力

CATV統括運営会社に見る「マトリックススキャンAPEX」導入事例

McAfee SafeBootでの実績を土台にマカフィー製品を本格展開するマクニカネットワークス

マカフィーによる旧セーフブート社買収のシナジー効果を存分に生かす

企業の成長をサポートするサンのセキュリティソリューション

ビジネスのパフォーマンスは安全で積極的な情報活用から

企業に「安心・安全」を供給する日立ソフトの情報セキュリティ

「秘文」から「WriteShield」まで、一貫する情報セキュリティコンセプトとは

ビジネスを活性化するNECソフトのコミュニケーションセキュリティ

情報の堅ろうな保護と自由な共有を同時に実現

拡大するバラクーダネットワークスのセキュリティアプライアンス戦略

スパムメール対策からロードバランサ、Webアプリケーション保護まで

キャッチアップ

脳の活性化でパスワード記憶力を最大化――脳科学を駆使した英数字記憶術

テクノロジーに頼る前にみずからの記憶力を最大化する

CAPTCHA認証は“終わった”技術なのか――有効性を疑問視する専門家たち

スパム・メールだけではない、CAPTCHAクラッキングの弊害

「Google Gadgetsを悪用すれば、マルウェアを強制インストールできる」――専門家が警鐘

パスワードの盗難や検索履歴が読み取られるおそれも

iPhone 3Gはビジネスでは使えない?――アナリストらがセキュリティ面を懸念

「ファイアウォールにも暗号化機能にも対応していない」

企業を危うくするセキュリティ[NG]集

ささいなミスも命取りに――10の「やってはいけないこと」

社員のアクセス管理は「無法状態」――組織の分散化が原因?

「アクセス権に関する責任の所在は特定が困難で、検討機会もない」

Windows Vistaのセキュリティを検証する

UAC、BitLockerなど主要強化点の実用度をチェック

情報漏洩に備える――ダメージを抑えるための心得7カ条

セキュリティ責任者が実践すべきこと、すべきでないこと

定番化した「画像スパム」と迷惑メールの最新の手口

風説の流布による株価操作といった犯罪化が顕著な傾向

データ漏洩・盗難対策を“完璧”に近づける「マルチレベル暗号化」のすすめ

ライフサイクル全般にわたるデータ保護を実現する

ソーシャル・メディアのセキュリティ・リスク

ブログ、Wiki、SNS、ビデオ共有……便利だが危険と隣り合わせのWeb 2.0

キーパーソン

「データ・シャッフリング」とは何か――開発者が説く新データ・マスキング技術

実際のリスクとのずれを生む一方で、過度の恐怖を軽減する効果もあり

トレンドマイクロCEOのチェン氏、渦中の対バラクーダ訴訟について弁明

実際のリスクとのずれを生む一方で、過度の恐怖を軽減する効果もあり

“元ホワイトハウスCSO”ハワード・シュミット氏が語る「今、ここにあるセキュリティ危機」

プライバシーとセキュリティのバランス/RFIDパスポートの問題点/企業によるITワーカーの素行調査……

ブルース・シュナイアー氏が語る「セキュリティ・シアター」の功罪

実際のリスクとのずれを生む一方で、過度の恐怖を軽減する効果もあり

「アイデンティティ/アクセス管理(IAM)は“焦らず、あきらめず”」――CAのガーディナー氏

CA幹部が語る、IAMプロジェクトの“正しい”進め方

「ITリスク管理の高度な専門性」が好調の要因――シマンテック幹部

グローバルサービス部門のヒューズ氏に聞く同社の取り組みと今日のセキュリティ問題

マカフィーにとって「マイクロソフトは味方、シマンテックは敵」

エンタープライズ市場に注力するマカフィーの新CEOが言明

マイクロソフトはもはや“セキュリティ後進企業”ではない!

「TwC(信頼できるコンピューティング)」担当副社長、セキュリティ強化戦略の“今”を語る

シマンテックのCEO、セキュリティ技術/市場の未来を示す

「いま、セキュリティのパラダイム・シフトが起きている」

セキュリティ連載

サイバー・セキュリティ[罪と罰]

サイバー・セキュリティ[罪と罰](全4回)

最新クラッキングの脅威を知り、みずからの身を守る

エンドポイント・セキュリティ対策の勘所

エンドポイント・セキュリティ対策の勘所(全2回)

クライアント環境を襲う各種の脅威に立ち向かう

情報漏洩100%対策

情報漏洩100%対策(全7回)

あらゆるリスク、ケースを徹底検証

プロアクティブ・セキュリティ

プロアクティブ・セキュリティ(全14回)

見えない敵に先手を打つ

Weekly Ranking

集計期間:11/25〜12/01



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国