【 ここから本文 】

セキュリティ・マネジメント

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


セキュリティ・マネジメント

[世界]
Google Toolbarで脆弱性発覚、データ盗難に遭うおそれも

専門家は「Googleのずさんな仕事ぶりが原因」と指摘

(2007年12月19日)

 米国Googleの「Google Toolbar」で新たな脆弱性が見つかった。セキュリティ研究者のアビブ・ラフ(Aviv Raff)氏は12月18日、悪意のあるユーザーが同脆弱性を利用すれば、攻撃対象者のデータを盗み出したり、悪意のあるマルウェアをインストールさせたりすることができると警告した。

 この脆弱性は、Google ToolbarがWebブラウザに新しいカスタム・ボタンを追加する処理に存在する。Raff氏によると、Google Toolbarが新しいカスタム・ボタンをインストールする際に適切なチェックをしないため、悪意のあるユーザーはカスタム・ボタンを正規のWebサイトからダウンロードしたように偽装し、Google Toolbarに組み込むことが可能だという。攻撃対象者が知らずに“偽装ボタン”をクリックすれば、マルウェアがダウンロードされたり、フィッシング攻撃が仕掛けられたWebサイトに誘導されたりするというわけだ。

 Raff氏によると、脆弱性が存在するのは「Google Toolbar 5 beta for Internet Explorer」「Google Toolbar 4 for Internet Explorer」「Google Toolbar 4 for Firefox」の3バージョンだという。同氏はこの問題について、自身のブログでも詳説している。

 Googleの広報担当者は同日、同社がこの問題解決に取り組んでいることを公式に認めた。

 実際に攻撃対象者のGoogle Toolbarに“偽装ボタン”を組み込み、これを悪用するには攻撃対象者にいくつものステップを踏ませる必要がある。まず、悪意のあるWebサイトに誘導するためのリンクを攻撃対象者にクリックさせ、ツールバーにカスタム・ボタンをインストールするかどうかを尋ねるダイアログボックスを開かせる。

 通常、攻撃が仕掛けられているWebサイトが提供するカスタム・ボタンをツールバーにインストールしようとすると、警告ダイアログボックスが表示される。しかし、Google Toolbarに脆弱性があるため、警告ダイアログボックスは表示されない。インストールするかどうかを尋ねるダイアログボックスは、あたかも正規のWebサイトのものに見えるという。

 攻撃対象者に“偽装ボタン”をインストールさせることに成功したら、今度は“偽装ボタン”をクリックさせ、さらにマルウェアをインストールするための実行ファイルをダウンロードさせる。あとは、攻撃対象者がファイル実行に同意すれば、“攻撃完了”だ。

 独立系のセキュリティ研究者のマーク・マイフレット(Marc Maiffret)氏は、同脆弱性を利用した攻撃は多くのステップを要するため、さほど危険ではないと指摘している。

 「興味深い脆弱性だが、ほかの脆弱性と比較すると危険度は低い」(Maiffret氏)

 しかしMaiffret氏は、このような脆弱性を修正しないままサービスとして提供したGoogleの姿勢に苦言を呈している。

 「(脆弱性を悪用した)攻撃よりも、同脆弱性が(Google社内の)チェックをすり抜けてしまったことのほうが重大な問題だ。Googleはなぜ脆弱性を確認できなかったのか、きちんと経緯を調べる必要がある」(Maiffret氏)

 Raff氏によると、Googleのサービスで単純な脆弱性が発覚したのは、今回が初めてではないという。同氏は今年11月にも、単純なWebプログラミングのミスが原因で、Google.comでクロスサイト・スクリプティング攻撃の実行が可能となっていたことを突き止めている。

(Robert McMillan/IDG News Service サンフランシスコ支局)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


ホワイトペーパー

「UTM」実践導入ガイド

「UTM」実践導入ガイド

巧妙化するあらゆる攻撃からネットワークを守る

プロダクト・フォーカス

日立製作所

データを安全に長期保管し、さらなる活用を促す――日立の「Hitachi Content Archive Platform」

コンプライアンス/内部統制時代のニーズに応えるコンテンツ・アーカイブ・ストレージ

セキュリティ・インサイト

既存メール環境の変更なしに導入可能な“透過型”スパム対策アプローチの実力

CATV統括運営会社に見る「マトリックススキャンAPEX」導入事例

McAfee SafeBootでの実績を土台にマカフィー製品を本格展開するマクニカネットワークス

マカフィーによる旧セーフブート社買収のシナジー効果を存分に生かす

企業の成長をサポートするサンのセキュリティソリューション

ビジネスのパフォーマンスは安全で積極的な情報活用から

企業に「安心・安全」を供給する日立ソフトの情報セキュリティ

「秘文」から「WriteShield」まで、一貫する情報セキュリティコンセプトとは

ビジネスを活性化するNECソフトのコミュニケーションセキュリティ

情報の堅ろうな保護と自由な共有を同時に実現

拡大するバラクーダネットワークスのセキュリティアプライアンス戦略

スパムメール対策からロードバランサ、Webアプリケーション保護まで

キャッチアップ

脳の活性化でパスワード記憶力を最大化――脳科学を駆使した英数字記憶術

テクノロジーに頼る前にみずからの記憶力を最大化する

CAPTCHA認証は“終わった”技術なのか――有効性を疑問視する専門家たち

スパム・メールだけではない、CAPTCHAクラッキングの弊害

「Google Gadgetsを悪用すれば、マルウェアを強制インストールできる」――専門家が警鐘

パスワードの盗難や検索履歴が読み取られるおそれも

iPhone 3Gはビジネスでは使えない?――アナリストらがセキュリティ面を懸念

「ファイアウォールにも暗号化機能にも対応していない」

企業を危うくするセキュリティ[NG]集

ささいなミスも命取りに――10の「やってはいけないこと」

社員のアクセス管理は「無法状態」――組織の分散化が原因?

「アクセス権に関する責任の所在は特定が困難で、検討機会もない」

Windows Vistaのセキュリティを検証する

UAC、BitLockerなど主要強化点の実用度をチェック

情報漏洩に備える――ダメージを抑えるための心得7カ条

セキュリティ責任者が実践すべきこと、すべきでないこと

定番化した「画像スパム」と迷惑メールの最新の手口

風説の流布による株価操作といった犯罪化が顕著な傾向

データ漏洩・盗難対策を“完璧”に近づける「マルチレベル暗号化」のすすめ

ライフサイクル全般にわたるデータ保護を実現する

ソーシャル・メディアのセキュリティ・リスク

ブログ、Wiki、SNS、ビデオ共有……便利だが危険と隣り合わせのWeb 2.0

キーパーソン

「データ・シャッフリング」とは何か――開発者が説く新データ・マスキング技術

実際のリスクとのずれを生む一方で、過度の恐怖を軽減する効果もあり

トレンドマイクロCEOのチェン氏、渦中の対バラクーダ訴訟について弁明

実際のリスクとのずれを生む一方で、過度の恐怖を軽減する効果もあり

“元ホワイトハウスCSO”ハワード・シュミット氏が語る「今、ここにあるセキュリティ危機」

プライバシーとセキュリティのバランス/RFIDパスポートの問題点/企業によるITワーカーの素行調査……

ブルース・シュナイアー氏が語る「セキュリティ・シアター」の功罪

実際のリスクとのずれを生む一方で、過度の恐怖を軽減する効果もあり

「アイデンティティ/アクセス管理(IAM)は“焦らず、あきらめず”」――CAのガーディナー氏

CA幹部が語る、IAMプロジェクトの“正しい”進め方

「ITリスク管理の高度な専門性」が好調の要因――シマンテック幹部

グローバルサービス部門のヒューズ氏に聞く同社の取り組みと今日のセキュリティ問題

マカフィーにとって「マイクロソフトは味方、シマンテックは敵」

エンタープライズ市場に注力するマカフィーの新CEOが言明

マイクロソフトはもはや“セキュリティ後進企業”ではない!

「TwC(信頼できるコンピューティング)」担当副社長、セキュリティ強化戦略の“今”を語る

シマンテックのCEO、セキュリティ技術/市場の未来を示す

「いま、セキュリティのパラダイム・シフトが起きている」

セキュリティ連載

サイバー・セキュリティ[罪と罰]

サイバー・セキュリティ[罪と罰](全4回)

最新クラッキングの脅威を知り、みずからの身を守る

エンドポイント・セキュリティ対策の勘所

エンドポイント・セキュリティ対策の勘所(全2回)

クライアント環境を襲う各種の脅威に立ち向かう

情報漏洩100%対策

情報漏洩100%対策(全7回)

あらゆるリスク、ケースを徹底検証

プロアクティブ・セキュリティ

プロアクティブ・セキュリティ(全14回)

見えない敵に先手を打つ

Weekly Ranking

集計期間:11/25〜12/01



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国