THE NETWORK ROADMAP 2008 FALL 2008年9月10日 開催




【 ここから本文 】

セキュリティ・マネジメント

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示



[世界]
大規模なサイト・ハッキング被害が明らかに――1万ものサイトが感染

「Linux+Apache」のWebサイトが標的

(2008年01月21日)

 先週初めに報告されたWebサイトのハッキング被害が当初の見通しよりもはるかに大規模なことが、セキュリティ・ベンダーである米国SecureWorksの調べでわかった。同社によると、少なくとも1万のサイトがハッキングされており、そうしたサイトは訪問者のPCに攻撃を仕掛け、未パッチの脆弱性を悪用してPCを乗っ取るという。

 米国ScanSafeのシニア・セキュリティ研究員、メアリー・ランデスマン(Mary Landesman)氏は1月14日、数百のWebサイトがハッキングされており、サイト訪問者に攻撃を仕掛けていることが判明したとのリポートを発表した。この発表を受け、SecureWorksのシニア研究員、ドン・ジャクソン(Don Jackson)氏は詳細な調査を開始。18日、ハッキングされたサイトの数は予測よりもはるかに多い1万に上ることを明らかにした。

 SecureWorksのデータによると、ハッキングの対象になったのは、Linux OSとApache Webサーバ・ソフトによって構築されている約1万のWebサイトで、盗まれたログイン情報を使ってハッキングされた可能性が高い。

 ハッキングされたWebサーバは、悪意あるJavaScriptコードを生成するファイルのペアに感染している。サイト訪問者がこれらにアクセスすると、このスクリプトにより、QuickTimeの脆弱性やWindows MDACの以前からのバグ、さらにはYahoo! Messengerの欠陥などを突く攻撃を受けるという。

 こうした脆弱性に対応する修正パッチをサイト訪問者が自分のPCに適用していなかった場合、そのPCは有名なバックドア型トロイの木馬「Rbot」の新しい亜種に感染し、攻撃者が支配するボットネットに追加される。

 「サイトのハッキングがどのように行われたかを証明することはできないものの、証拠からすると、盗まれたログイン情報が使われたと結論づけることができる」とJackson氏は述べている。同氏がこの結論に達した1つの理由は、感染を駆除したホストや、Linuxを再インストールしたホストまでもが、すぐに再感染してしまったからである。

 「パスワードのブルートフォース(総当たり)攻撃が感染の直前に行われた形跡はなかった。しかし、Webホスティング企業は常にパスワード攻撃を受けている」(Jackson氏)

 サイト・ハッキングを先に発見したScanSafeのLandesman氏も、ハッキングが可能だった理由は、ログイン・ユーザー名とパスワードが盗まれたためと考えている。「すべての証拠は、ユーザー名とパスワードが何らかの形で流出したことを示している。私としては、かなり限られた数のホスティング企業から流出したと見ている」(同氏)

 Jackson氏は、すべての感染サイトが正常な状態に復旧するのは非常に難しいとの認識を示した。サイトのハッキングは脆弱性を突いて行われたわけではないが、ハッカーが利用しているApacheの機能(モジュールの動的ロード)は、ほとんどのサイト管理者にあまり知られていないためだ。

 同氏はさらに重要なポイントとして、感染したサーバ上のすべてのパスワードを変更する必要があると語った。同氏によると、サイト管理者がそれを怠ったためにすぐに再感染したケースがあるという。「FTPや、広く普及したサーバ・コントロール・プログラム『Cpanel』のパスワードだけでなく、すべてのパスワードを変更しなければならない。あるサイトでは、これら以外のパスワードがサイト・アクセスに使われた証拠がある」と同氏は警鐘を鳴らしている。

 またJackson氏は、このハッキングを主導した人間は、この種の事件でよく見られるロシアや中国のサイバー犯罪者ではなく、北米や西欧に住んでいるのではないかと考えている。というのも、ファイル・アップロード・ツールのコード中にロシア語や中国語のコメントがないからだ。「西欧ではドイツなども含めて、ハッキングはほとんどの場合、英語で行われている」と同氏は説明する。

 いずれにせよ、ユーザー側ではシステム上のすべてのソフトウェアにパッチを当て、セキュリティ・ソフトウェアのシグネチャを最新に保つことで自衛は可能だ。一方、Webサイト管理者側は、Apacheのモジュール構成で動的ロードを無効にしておかなければならないと、Jackson氏は訴えている。

(Gregg Keizer/Computerworld オンライン米国版)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


ホワイトペーパー

インフォリスクマネージのマネージドホスティング導入事例

「2カ月以内に3社のシステム統合を完遂せよ」――難題に応えたのはマネージドホスティング

“ビジネス変化への俊敏な対応”を地で行ったユーザー事例に学ぶ

プロダクト・フォーカス

日立製作所

データを安全に長期保管し、さらなる活用を促す――日立の「Hitachi Content Archive Platform」

コンプライアンス/内部統制時代のニーズに応えるコンテンツ・アーカイブ・ストレージ

セキュリティ・インサイト

既存メール環境の変更なしに導入可能な“透過型”スパム対策アプローチの実力

CATV統括運営会社に見る「マトリックススキャンAPEX」導入事例

McAfee SafeBootでの実績を土台にマカフィー製品を本格展開するマクニカネットワークス

マカフィーによる旧セーフブート社買収のシナジー効果を存分に生かす

企業の成長をサポートするサンのセキュリティソリューション

ビジネスのパフォーマンスは安全で積極的な情報活用から

企業に「安心・安全」を供給する日立ソフトの情報セキュリティ

「秘文」から「WriteShield」まで、一貫する情報セキュリティコンセプトとは

ビジネスを活性化するNECソフトのコミュニケーションセキュリティ

情報の堅ろうな保護と自由な共有を同時に実現

拡大するバラクーダネットワークスのセキュリティアプライアンス戦略

スパムメール対策からロードバランサ、Webアプリケーション保護まで

特別企画

配布文書の動的統制で情報セキュリティのあり方を変える

自由な情報デリバリーと強固な情報漏洩対策の両立に向けて

キャッチアップ

「Google Gadgetsを悪用すれば、マルウェアを強制インストールできる」――専門家が警鐘

パスワードの盗難や検索履歴が読み取られるおそれも

iPhone 3Gはビジネスでは使えない?――アナリストらがセキュリティ面を懸念

「ファイアウォールにも暗号化機能にも対応していない」

社員のアクセス管理は「無法状態」――組織の分散化が原因?

「アクセス権に関する責任の所在は特定が困難で、検討機会もない」

Windows Vistaのセキュリティを検証する

UAC、BitLockerなど主要強化点の実用度をチェック

情報漏洩に備える――ダメージを抑えるための心得7カ条

セキュリティ責任者が実践すべきこと、すべきでないこと

定番化した「画像スパム」と迷惑メールの最新の手口

風説の流布による株価操作といった犯罪化が顕著な傾向

データ漏洩・盗難対策を“完璧”に近づける「マルチレベル暗号化」のすすめ

ライフサイクル全般にわたるデータ保護を実現する

ソーシャル・メディアのセキュリティ・リスク

ブログ、Wiki、SNS、ビデオ共有……便利だが危険と隣り合わせのWeb 2.0

セキュリティもオープンソースで!

データセンターでもオープンソースの導入が進行中

キーパーソン

「データ・シャッフリング」とは何か――開発者が説く新データ・マスキング技術

実際のリスクとのずれを生む一方で、過度の恐怖を軽減する効果もあり

トレンドマイクロCEOのチェン氏、渦中の対バラクーダ訴訟について弁明

実際のリスクとのずれを生む一方で、過度の恐怖を軽減する効果もあり

ブルース・シュナイアー氏が語る「セキュリティ・シアター」の功罪

実際のリスクとのずれを生む一方で、過度の恐怖を軽減する効果もあり

「アイデンティティ/アクセス管理(IAM)は“焦らず、あきらめず”」――CAのガーディナー氏

CA幹部が語る、IAMプロジェクトの“正しい”進め方

「ITリスク管理の高度な専門性」が好調の要因――シマンテック幹部

グローバルサービス部門のヒューズ氏に聞く同社の取り組みと今日のセキュリティ問題

マカフィーにとって「マイクロソフトは味方、シマンテックは敵」

エンタープライズ市場に注力するマカフィーの新CEOが言明

マイクロソフトはもはや“セキュリティ後進企業”ではない!

「TwC(信頼できるコンピューティング)」担当副社長、セキュリティ強化戦略の“今”を語る

シマンテックのCEO、セキュリティ技術/市場の未来を示す

「いま、セキュリティのパラダイム・シフトが起きている」

プルーフポイント幹部が語るメール・セキュリティ領域での仮想化活用

「スパム、ウイルス/ワーム対策の仮想アプライアンスが今年後半から伸びる」

セキュリティ連載

サイバー・セキュリティ[罪と罰](全4回)

最新クラッキングの脅威を知り、みずからの身を守る

エンドポイント・セキュリティ対策の勘所(全2回)

クライアント環境を襲う各種の脅威に立ち向かう

情報漏洩100%対策(全7回)

あらゆるリスク、ケースを徹底検証

プロアクティブ・セキュリティ(全14回)

見えない敵に先手を打つ

Weekly Ranking

集計期間:08/23〜08/29



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国