THE NETWORK ROADMAP 2008 FALL 2008年9月10日 開催




【 ここから本文 】

セキュリティ・マネジメント

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示



[米国]
詳細非公開の「Adobe Reader」セキュリティ・アップデートに疑問の声

Adobeは脆弱性情報を明らかにせず

(2008年02月07日)

 米国Adobe Systemsは2月6日、セキュリティ上の脆弱性に修正した「Adobe Reader 8.1.2」をリリースした。ただし、脆弱性に関する情報がAdobeから提供されておらず、情報公開に関する同社の姿勢を疑問視する声も出ている。

 Readerの新版では27項目の不具合が修正されている。とはいえ、その大半は使い勝手にまつわる問題とされ、セキュリティ上の脆弱性に言及したReader 8.1.2のリリース・ノートには使い勝手以外の問題について書かれていない。

 脆弱性に関する情報が何も公表されない点について、一部のセキュリティ研究者たちは戸惑いを隠せない。デンマークのコペンハーゲンにある企業で、各種製品の脆弱性を追跡調査しているSecunia APSのCTO(最高技術責任者)、トーマス・クリステンセン(Thomas Kristensen)氏は、「おかしなことに、今回のセキュリティ・アップデートについては詳細な情報が何も提供されておらず、Adobeのこれまでの対応とは異なっている」と指摘する。

 ちなみに、前回のアップデート時はきわめて詳細なドキュメントが付属していた。昨年10月にReaderの不具合(悪意あるPDFファイルに組み込まれたエクスプロイトに対し、大半のWindows XPユーザーが無防備になってしまうという脆弱性)が修正されたときは、この不具合をセキュリティ上の脆弱性と位置づけ、修正個所について非常に詳しく説明したサポート文書が公開された。

 セキュリティ研究者からは、情報公開に関するAdobeの姿勢が変化したことを危惧する声も聞かれるが、nCircleのセキュリティ業務担当ディレクターであるアンドリュー・ストームズ(Andrew Storms)氏は、今回のAdobeの対応を方針転換の結果とは考えていないという。

 「まず考えたのは、脆弱性がさほど大きな問題ではないのではないかということだった。Adobeのようなベンダーには、過去の経験に基づく標準化された情報公開の方法があるわけではない。これは、公開する情報の内容や方法について厳密な自社ルールを定めているMicrosoftなどとは対照的だ」(Storms氏)

 そのうえでStorms氏は、「Microsoftと同様の対応をAdobeに求めるのは酷かもしれない」と語り、昨年10月のときと今回の対応が大きく異なるのは、Adobe側の担当者が違うといった、ごくありふれた理由によるものではないかと述べている。

 Secuniaによると、Readerに含まれる重大な脆弱性のうち、パッチが提供されていなかったのは1つだけだという。この脆弱性は情報漏洩にまつわるバグで、見つかったのは昨年3月のことだ。しかし、今回明らかになった27項目の不具合は、いずれもこのバグの内容とは一致しない。

 Adobeは、これまでに公表した(および公表しなかった)Reader 8.1.2の情報に関する質問には答えていない。

 なお、Reader 8.1.2はAdobeのWebサイトからダウンロードできるほか、Readerにバンドルされている更新ツールを使って入手することもできる。アップデート対象となるのは、Windows 2000/XP/Vista、Windows Server 2003、Mac OS X 10.4.3以降である。

(Gregg Keizer/Computerworld オンライン米国版)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


ホワイトペーパー

インフォリスクマネージのマネージドホスティング導入事例

「2カ月以内に3社のシステム統合を完遂せよ」――難題に応えたのはマネージドホスティング

“ビジネス変化への俊敏な対応”を地で行ったユーザー事例に学ぶ

プロダクト・フォーカス

日立製作所

データを安全に長期保管し、さらなる活用を促す――日立の「Hitachi Content Archive Platform」

コンプライアンス/内部統制時代のニーズに応えるコンテンツ・アーカイブ・ストレージ

セキュリティ・インサイト

既存メール環境の変更なしに導入可能な“透過型”スパム対策アプローチの実力

CATV統括運営会社に見る「マトリックススキャンAPEX」導入事例

McAfee SafeBootでの実績を土台にマカフィー製品を本格展開するマクニカネットワークス

マカフィーによる旧セーフブート社買収のシナジー効果を存分に生かす

企業の成長をサポートするサンのセキュリティソリューション

ビジネスのパフォーマンスは安全で積極的な情報活用から

企業に「安心・安全」を供給する日立ソフトの情報セキュリティ

「秘文」から「WriteShield」まで、一貫する情報セキュリティコンセプトとは

ビジネスを活性化するNECソフトのコミュニケーションセキュリティ

情報の堅ろうな保護と自由な共有を同時に実現

拡大するバラクーダネットワークスのセキュリティアプライアンス戦略

スパムメール対策からロードバランサ、Webアプリケーション保護まで

特別企画

配布文書の動的統制で情報セキュリティのあり方を変える

自由な情報デリバリーと強固な情報漏洩対策の両立に向けて

キャッチアップ

「Google Gadgetsを悪用すれば、マルウェアを強制インストールできる」――専門家が警鐘

パスワードの盗難や検索履歴が読み取られるおそれも

iPhone 3Gはビジネスでは使えない?――アナリストらがセキュリティ面を懸念

「ファイアウォールにも暗号化機能にも対応していない」

社員のアクセス管理は「無法状態」――組織の分散化が原因?

「アクセス権に関する責任の所在は特定が困難で、検討機会もない」

Windows Vistaのセキュリティを検証する

UAC、BitLockerなど主要強化点の実用度をチェック

情報漏洩に備える――ダメージを抑えるための心得7カ条

セキュリティ責任者が実践すべきこと、すべきでないこと

定番化した「画像スパム」と迷惑メールの最新の手口

風説の流布による株価操作といった犯罪化が顕著な傾向

データ漏洩・盗難対策を“完璧”に近づける「マルチレベル暗号化」のすすめ

ライフサイクル全般にわたるデータ保護を実現する

ソーシャル・メディアのセキュリティ・リスク

ブログ、Wiki、SNS、ビデオ共有……便利だが危険と隣り合わせのWeb 2.0

セキュリティもオープンソースで!

データセンターでもオープンソースの導入が進行中

キーパーソン

「データ・シャッフリング」とは何か――開発者が説く新データ・マスキング技術

実際のリスクとのずれを生む一方で、過度の恐怖を軽減する効果もあり

トレンドマイクロCEOのチェン氏、渦中の対バラクーダ訴訟について弁明

実際のリスクとのずれを生む一方で、過度の恐怖を軽減する効果もあり

ブルース・シュナイアー氏が語る「セキュリティ・シアター」の功罪

実際のリスクとのずれを生む一方で、過度の恐怖を軽減する効果もあり

「アイデンティティ/アクセス管理(IAM)は“焦らず、あきらめず”」――CAのガーディナー氏

CA幹部が語る、IAMプロジェクトの“正しい”進め方

「ITリスク管理の高度な専門性」が好調の要因――シマンテック幹部

グローバルサービス部門のヒューズ氏に聞く同社の取り組みと今日のセキュリティ問題

マカフィーにとって「マイクロソフトは味方、シマンテックは敵」

エンタープライズ市場に注力するマカフィーの新CEOが言明

マイクロソフトはもはや“セキュリティ後進企業”ではない!

「TwC(信頼できるコンピューティング)」担当副社長、セキュリティ強化戦略の“今”を語る

シマンテックのCEO、セキュリティ技術/市場の未来を示す

「いま、セキュリティのパラダイム・シフトが起きている」

プルーフポイント幹部が語るメール・セキュリティ領域での仮想化活用

「スパム、ウイルス/ワーム対策の仮想アプライアンスが今年後半から伸びる」

セキュリティ連載

サイバー・セキュリティ[罪と罰](全4回)

最新クラッキングの脅威を知り、みずからの身を守る

エンドポイント・セキュリティ対策の勘所(全2回)

クライアント環境を襲う各種の脅威に立ち向かう

情報漏洩100%対策(全7回)

あらゆるリスク、ケースを徹底検証

プロアクティブ・セキュリティ(全14回)

見えない敵に先手を打つ

Weekly Ranking

集計期間:08/29〜09/04



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国