THE NETWORK ROADMAP 2008 FALL 2008年9月10日 開催




【 ここから本文 】

セキュリティ・マネジメント

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示



[米国] 【Ponemon/InsightExpress 調査】
社員のアクセス管理は「無法状態」――組織の分散化が原因?

「アクセス権に関する責任の所在は特定が困難で、検討機会もない」

(2008年02月07日)

 今週に入り、ネットワーク・アクセス管理に関する2件のセキュリティ調査の結果が発表された。それによると、企業の社員は過度なアクセス権を与えられており、経営陣は、無法状態に陥った社員らのアクセスを抑制する難題に挑んでいるという。

 調査会社の米国Ponemon Instituteは2月5日、「2008 National Survey on Access Governance」の結果を発表した。企業および政府機関の700名に及ぶ情報技術専門家を対象にした同調査は、情報リソースへのアクセス権を与える社員を選ぶ方法と、アクセス権の妥当なレベルをテーマにしている。

 Ponemonによれば、調査対象となったIT専門家の52%が「みずからの組織ではアクセス権の管理がうまくいっていない」と考え、78%が「仕事とは関係のない情報リソースへのアクセス権が社員らに過度に与えられている」と感じているという。

 Ponemonを創設したラリー・ポネモン(Larry Ponemon)氏は、セキュリティ・ガバナンス・ベンダーAveksaの後援を得て実施した同調査について、「人々がさまざまなものにアクセスし過ぎている現状が映し出された」と話す。「(アクセス権管理の)役割と義務の遂行を公言している組織がそれを実現できていない点が、いちばんの問題だ」(Ponemon氏)

 情報資産へのアクセス権を与える基準についての調査項目では、全体の29%が「臨機応変」、25%が「部署からの要求」、21%が「職務権限もしくは職責」と答え、10%は「系統だった仕組みはない」、8%が「ユーザーの役職や階級」に合わせるとした。

 アクセス管理のために利用している技術については、36%が「組織内で開発したアクセス制御システム」、30%が「自動化ソリューション」と答えた。また、13%は「手作業」で管理していた。

 Ponemonの調査リポートでは、「各種の結果を総合的に見ると、組織が分散化していることが、集約的なポリシー管理の欠如を招いていると推測できる」と結論づけている。

 さらに、「アクセス権付与に関する責任の所在を特定するのは難しく、社員が仕事のために次々と(アクセス権を)求めてくることについても、振り返って検討する機会はほとんどない」と調査リポートは指摘している。

 今週はこのほかに、Cisco Systemsがスポンサーになり、世界中の在宅勤務者およびIT専門家2,000名を対象に米国InsightExpressが実施した調査の結果も発表された。それによると、多くの社員が個人所有のデバイスを仕事に使っており、しかもそれを歓迎しているという。

 また、在宅勤務者の56%は「昨年と比べてインターネット(を介して仕事をすること)は安全になった」と感じている一方、オフィスで勤務するIT社員の55%は「社外で働く在宅勤務者がインターネット上で無自覚に行動し、統制が取れなくなっている」と苦言を呈した。

 同調査によると、企業のコンピュータでショッピングをしたり、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サイト)をのぞいたりするケースが増える一方で、IT部門の管理下にない自宅コンピュータから、社内にある業務書類にアクセスするユーザーも少なくないという。

 在宅勤務者の12%が「隣家の無線接続を無断使用したことがある」と認めており、そうした行為を告白した労働者は、日本、フランス、中国、英国などで多かった。また、「マルウェアによる攻撃を引き起こすおそれがあるにもかかわらず、疑わしい電子メールや添付書類を開封したことがある」と答えた回答者の数は、中国、英国、日本、オーストラリア、米国などで多かった。

 CiscoのIronPort部門担当マーケティング副社長、トム・ギリス(Tom Gillis)氏は、企業の分散化が進むにつれて、在宅勤務者に関係する問題が浮上してきたと説明する。「今日では、公私の区別が曖昧になりつつある」(Gillis氏)

(Ellen Messmer/Network World米国版)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


ホワイトペーパー

インフォリスクマネージのマネージドホスティング導入事例

「2カ月以内に3社のシステム統合を完遂せよ」――難題に応えたのはマネージドホスティング

“ビジネス変化への俊敏な対応”を地で行ったユーザー事例に学ぶ

プロダクト・フォーカス

日立製作所

データを安全に長期保管し、さらなる活用を促す――日立の「Hitachi Content Archive Platform」

コンプライアンス/内部統制時代のニーズに応えるコンテンツ・アーカイブ・ストレージ

セキュリティ・インサイト

既存メール環境の変更なしに導入可能な“透過型”スパム対策アプローチの実力

CATV統括運営会社に見る「マトリックススキャンAPEX」導入事例

McAfee SafeBootでの実績を土台にマカフィー製品を本格展開するマクニカネットワークス

マカフィーによる旧セーフブート社買収のシナジー効果を存分に生かす

企業の成長をサポートするサンのセキュリティソリューション

ビジネスのパフォーマンスは安全で積極的な情報活用から

企業に「安心・安全」を供給する日立ソフトの情報セキュリティ

「秘文」から「WriteShield」まで、一貫する情報セキュリティコンセプトとは

ビジネスを活性化するNECソフトのコミュニケーションセキュリティ

情報の堅ろうな保護と自由な共有を同時に実現

拡大するバラクーダネットワークスのセキュリティアプライアンス戦略

スパムメール対策からロードバランサ、Webアプリケーション保護まで

特別企画

配布文書の動的統制で情報セキュリティのあり方を変える

自由な情報デリバリーと強固な情報漏洩対策の両立に向けて

キャッチアップ

「Google Gadgetsを悪用すれば、マルウェアを強制インストールできる」――専門家が警鐘

パスワードの盗難や検索履歴が読み取られるおそれも

iPhone 3Gはビジネスでは使えない?――アナリストらがセキュリティ面を懸念

「ファイアウォールにも暗号化機能にも対応していない」

社員のアクセス管理は「無法状態」――組織の分散化が原因?

「アクセス権に関する責任の所在は特定が困難で、検討機会もない」

Windows Vistaのセキュリティを検証する

UAC、BitLockerなど主要強化点の実用度をチェック

情報漏洩に備える――ダメージを抑えるための心得7カ条

セキュリティ責任者が実践すべきこと、すべきでないこと

定番化した「画像スパム」と迷惑メールの最新の手口

風説の流布による株価操作といった犯罪化が顕著な傾向

データ漏洩・盗難対策を“完璧”に近づける「マルチレベル暗号化」のすすめ

ライフサイクル全般にわたるデータ保護を実現する

ソーシャル・メディアのセキュリティ・リスク

ブログ、Wiki、SNS、ビデオ共有……便利だが危険と隣り合わせのWeb 2.0

セキュリティもオープンソースで!

データセンターでもオープンソースの導入が進行中

キーパーソン

「データ・シャッフリング」とは何か――開発者が説く新データ・マスキング技術

実際のリスクとのずれを生む一方で、過度の恐怖を軽減する効果もあり

トレンドマイクロCEOのチェン氏、渦中の対バラクーダ訴訟について弁明

実際のリスクとのずれを生む一方で、過度の恐怖を軽減する効果もあり

ブルース・シュナイアー氏が語る「セキュリティ・シアター」の功罪

実際のリスクとのずれを生む一方で、過度の恐怖を軽減する効果もあり

「アイデンティティ/アクセス管理(IAM)は“焦らず、あきらめず”」――CAのガーディナー氏

CA幹部が語る、IAMプロジェクトの“正しい”進め方

「ITリスク管理の高度な専門性」が好調の要因――シマンテック幹部

グローバルサービス部門のヒューズ氏に聞く同社の取り組みと今日のセキュリティ問題

マカフィーにとって「マイクロソフトは味方、シマンテックは敵」

エンタープライズ市場に注力するマカフィーの新CEOが言明

マイクロソフトはもはや“セキュリティ後進企業”ではない!

「TwC(信頼できるコンピューティング)」担当副社長、セキュリティ強化戦略の“今”を語る

シマンテックのCEO、セキュリティ技術/市場の未来を示す

「いま、セキュリティのパラダイム・シフトが起きている」

プルーフポイント幹部が語るメール・セキュリティ領域での仮想化活用

「スパム、ウイルス/ワーム対策の仮想アプライアンスが今年後半から伸びる」

セキュリティ連載

サイバー・セキュリティ[罪と罰](全4回)

最新クラッキングの脅威を知り、みずからの身を守る

エンドポイント・セキュリティ対策の勘所(全2回)

クライアント環境を襲う各種の脅威に立ち向かう

情報漏洩100%対策(全7回)

あらゆるリスク、ケースを徹底検証

プロアクティブ・セキュリティ(全14回)

見えない敵に先手を打つ

Weekly Ranking

集計期間:08/23〜08/29



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国