THE NETWORK ROADMAP 2008 FALL 2008年9月10日 開催




【 ここから本文 】

セキュリティ・マネジメント

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示



【解説】
進むウイルスのローカライズ

特定地域のユーザーがターゲット。Winnyに感染するマルウェアが一例

(2008年02月22日)

ここ数年のコンピュータ・ウイルスの傾向として、攻撃のターゲットを特定の地域・国のユーザーに絞ることが挙げられる。日本やブラジル、中国、ドイツといった国々のユーザーに感染するよう特別に設計されたプログラムを作るケースが増えているのだ。

Robert McMillan
IDG News Service サンフランシスコ支局

日本のWinnyユーザーに感染するよう特別に設計されたトロイの木馬

 特定の地域や国のユーザーをターゲットにしたウイルスの1つに、日本製のファイル共有プログラム「Winny」を狙うトロイの木馬がある。Winnyユーザーがこれに感染すると、ハードディスクから画像やムービーが削除されたうえで、アニメの女性が画面上に現れ、こうからかわれる。「金子さんが有罪になったのに、まだやっているんですね、Winny。そういう人達は超大嫌いですっ!」

 「金子さん」はWinnyの作者、金子勇氏を指している。同氏は2006年末、著作権法違反の幇助で有罪判決を受けている。

 Winnyは日本で非常に人気があるが、同国以外ではほとんど知られていない。にもかかわらず、Winnyは複数のマルウェアのターゲットとなっている。

 米国McAfeeの研究機関Avert Labsでセキュリティ調査/コミュニケーション担当マネジャーを務めるデーブ・マーカス(Dave Marcus)氏は、Winnyが複数のマルウェアのターゲットとなっていることを強調する。「日本には他国では見られない実にユニークな要素がいくつか見られる。コンテンツの違法共有を好まない数名のマルウェア作者が日本には存在するのだ」

 攻撃者は従来、世界中のユーザーに影響を与えるプログラムを作成してきた。しかし、今や必ずしもそうとは言えないとMarcus氏。「ここ2年ほどはローカライズされたマルウェアが増えていることに、われわれは気づいた」(同氏)

 この変化にはいくつかの理由があると、McAfeeでは考えている。1つは、ウイルス作者がもはや、「Sasser」や「Netsky」のときのような世界的な注目と法執行機関の活動を望んでいないことだ。

 慎重なユーザーが増えるにつれて、ハッカーの攻撃は巧妙化していった。彼らは今、だれも目にしたことのない、しかもターゲットをさらに絞ったマルウェアを作っている。

 もう1つの理由は、サイバー犯罪を取り締まる程度が地域ごとに異なることだ。犯罪者らは、取り締まりの弱い地域をターゲットにすることを好む傾向があるとMcAfeeでは見ている。

 地域的な攻撃はまた、地域的な傾向に対応する。例えば、オンライン・バンキングが普及しているブラジルでは、バンキング・ユーザーの名前とパスワードを盗もうとするマルウェアが多い。

 一方、オンライン・ゲームの人気が非常に高い中国の場合は、「World of Warcraft」(多人数同時参加型のオンラインRPG)用のパスワードが窃盗のターゲットとなっている。「(同ゲームの)パスワード・スティーラーは、McAfeeが追跡するマルウェアの中で2番目に大きな種類だ」(Marcus氏)

 このような地域的攻撃を一因としてウイルスやトロイの木馬プログラムは爆発的に増加しており、McAfeeなどのセキュリティ企業を困らせている。McAfeeが年2回発行しているセキュリティ専門誌「Sage」によると、同社は2006年に5万3,537種類のユニークなマルウェアを確認したという。

 この数字は2007年に13万1,862種類へと急増し、今年はさらに倍増する可能性がある。今年末の時点で1日に約750種類のマルウェアが確認される見込みだと、McAfeeでは述べている。




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


ホワイトペーパー

インフォリスクマネージのマネージドホスティング導入事例

「2カ月以内に3社のシステム統合を完遂せよ」――難題に応えたのはマネージドホスティング

“ビジネス変化への俊敏な対応”を地で行ったユーザー事例に学ぶ

プロダクト・フォーカス

日立製作所

データを安全に長期保管し、さらなる活用を促す――日立の「Hitachi Content Archive Platform」

コンプライアンス/内部統制時代のニーズに応えるコンテンツ・アーカイブ・ストレージ

セキュリティ・インサイト

既存メール環境の変更なしに導入可能な“透過型”スパム対策アプローチの実力

CATV統括運営会社に見る「マトリックススキャンAPEX」導入事例

McAfee SafeBootでの実績を土台にマカフィー製品を本格展開するマクニカネットワークス

マカフィーによる旧セーフブート社買収のシナジー効果を存分に生かす

企業の成長をサポートするサンのセキュリティソリューション

ビジネスのパフォーマンスは安全で積極的な情報活用から

企業に「安心・安全」を供給する日立ソフトの情報セキュリティ

「秘文」から「WriteShield」まで、一貫する情報セキュリティコンセプトとは

ビジネスを活性化するNECソフトのコミュニケーションセキュリティ

情報の堅ろうな保護と自由な共有を同時に実現

拡大するバラクーダネットワークスのセキュリティアプライアンス戦略

スパムメール対策からロードバランサ、Webアプリケーション保護まで

特別企画

配布文書の動的統制で情報セキュリティのあり方を変える

自由な情報デリバリーと強固な情報漏洩対策の両立に向けて

キャッチアップ

「Google Gadgetsを悪用すれば、マルウェアを強制インストールできる」――専門家が警鐘

パスワードの盗難や検索履歴が読み取られるおそれも

iPhone 3Gはビジネスでは使えない?――アナリストらがセキュリティ面を懸念

「ファイアウォールにも暗号化機能にも対応していない」

社員のアクセス管理は「無法状態」――組織の分散化が原因?

「アクセス権に関する責任の所在は特定が困難で、検討機会もない」

Windows Vistaのセキュリティを検証する

UAC、BitLockerなど主要強化点の実用度をチェック

情報漏洩に備える――ダメージを抑えるための心得7カ条

セキュリティ責任者が実践すべきこと、すべきでないこと

定番化した「画像スパム」と迷惑メールの最新の手口

風説の流布による株価操作といった犯罪化が顕著な傾向

データ漏洩・盗難対策を“完璧”に近づける「マルチレベル暗号化」のすすめ

ライフサイクル全般にわたるデータ保護を実現する

ソーシャル・メディアのセキュリティ・リスク

ブログ、Wiki、SNS、ビデオ共有……便利だが危険と隣り合わせのWeb 2.0

セキュリティもオープンソースで!

データセンターでもオープンソースの導入が進行中

キーパーソン

「データ・シャッフリング」とは何か――開発者が説く新データ・マスキング技術

実際のリスクとのずれを生む一方で、過度の恐怖を軽減する効果もあり

トレンドマイクロCEOのチェン氏、渦中の対バラクーダ訴訟について弁明

実際のリスクとのずれを生む一方で、過度の恐怖を軽減する効果もあり

ブルース・シュナイアー氏が語る「セキュリティ・シアター」の功罪

実際のリスクとのずれを生む一方で、過度の恐怖を軽減する効果もあり

「アイデンティティ/アクセス管理(IAM)は“焦らず、あきらめず”」――CAのガーディナー氏

CA幹部が語る、IAMプロジェクトの“正しい”進め方

「ITリスク管理の高度な専門性」が好調の要因――シマンテック幹部

グローバルサービス部門のヒューズ氏に聞く同社の取り組みと今日のセキュリティ問題

マカフィーにとって「マイクロソフトは味方、シマンテックは敵」

エンタープライズ市場に注力するマカフィーの新CEOが言明

マイクロソフトはもはや“セキュリティ後進企業”ではない!

「TwC(信頼できるコンピューティング)」担当副社長、セキュリティ強化戦略の“今”を語る

シマンテックのCEO、セキュリティ技術/市場の未来を示す

「いま、セキュリティのパラダイム・シフトが起きている」

プルーフポイント幹部が語るメール・セキュリティ領域での仮想化活用

「スパム、ウイルス/ワーム対策の仮想アプライアンスが今年後半から伸びる」

セキュリティ連載

サイバー・セキュリティ[罪と罰](全4回)

最新クラッキングの脅威を知り、みずからの身を守る

エンドポイント・セキュリティ対策の勘所(全2回)

クライアント環境を襲う各種の脅威に立ち向かう

情報漏洩100%対策(全7回)

あらゆるリスク、ケースを徹底検証

プロアクティブ・セキュリティ(全14回)

見えない敵に先手を打つ

Weekly Ranking

集計期間:08/23〜08/29



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国