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[米国]
仮想マシン対応の電子メール・セキュリティ製品のメリットとは

(2006年09月12日)

 米国プルーフポイントは、「VMware」仮想マシン環境に対応した電子メール・セキュリティ製品をまもなく発表する見通しだ。

 プルーフポイントの製品マネジメント担当バイスプレジデント、アンドレス・コーン氏によると、新製品「Messaging Security Gateway for VMware」は第4四半期中のリリースが予定されており、同社のWebサイトからダウンロードするかたちで提供されるという。

 同製品のユーザーは、プルーフポイントのアプライアンスやソフトウェア・モジュールと同様のスパム/ウイルス対策およびコンテンツ管理機能を、仮想環境のメリットを享受しながら利用できる。

 もちろん、仮想環境のメリットにはコスト削減効果も含まれる。プルーフポイントの電子メール・セキュリティ製品を既存サーバのパーティション上で動作させれば、新たにアプライアンスを購入する必要がなく、所有しているリソースを活用することで諸経費も節減することができる。また、追加した機器のためのラックや冷却装置、電力などを用意するコストもかからない。

 さらに、専用アプライアンスがインストールや設定に手間がかかるのに対し、仮想アプライアンスの場合はプログラムをダウンロードするだけで稼働させることができる。VMwareのインフラストラクチャ管理ツールを使用して、利用環境全体のスナップショットを保存しておけば、バックアップやリカバリも簡単になるという。

 プルーフポイントのアプライアンスを使用するコミュニティ・メディカル・センター(カリフォルニア州フレスノ)の技術サービス部門ディレクター、リチャード・カミンズ氏は、仮想マシン対応についてこう評価する。

 「仮想化という概念を取り入れたことには、大きな意味があると思う。従来のアプライアンスよりも、信頼性と冗長性に優れているからだ。調査したところ、データセンターのサーバ保守には、1台当たり年間5,000ドルの費用がかかっていることがわかった。この事実だけ見ても、アプリケーションを仮想化するメリットは大きい」

 仮想化はもともと、活用できていないサーバ・リソースの利用率を向上させるために考案された技術だ。こうした技術が、企業内に散在する専用アプライアンスを減らす目的に応用されるようになるのはごく自然なことだというのが一般的な見方である。

 ガートナーのバイスプレジデントで著名なアナリストでもあるニール・マクドナルド氏は、「これまで個別に利用してきた専用の物理アプライアンスを排除し、代わりに個別かつ専用の仮想アプライアンスを導入するのは、理にかなった戦略だ」と述べている。

 コーン氏によれば、プルーフポイントの製品はLinuxやSolarisといった標準ハードウェアおよびソフトウェアに基づいて開発されており、仮想アプライアンスの開発も難しくなかったという。また、アプライアンスではなくユーザー数を基準に価格を決定する同社の方針も、仮想化の環境と相性が良かったとしている。

 Messaging Security Gateway for VMwareの価格は、ユーザー数が250名までの組織にスパム/ウイルス対策機能とコンテンツ・コンプライアンス・モジュールを提供する製品でおよそ1万ドルになる見通しだ。

 現時点では、プルーフポイントのWebサイトから同製品のベータ版をダウンロードできる。同社は、VMware以外の仮想環境に対応した電子メール・セキュリティ製品もリリースする計画だが、どの仮想環境を視野に入れているかについてはコメントしなかった。

 なお、プルーフポイントは、アイアンポート、サイファートラスト、バラクーダ、タンブルウィード、ミラポイントなどの電子メール・セキュリティ・アプライアンス・メーカーと競合している。

(カーラ・ギャレットソン/Network World オンライン米国版)




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