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[米国] 【フォレスター調査】
重要アプリの仮想環境への移行、サーバ担当マネジャーは総じて消極的

重要性・機密性の高いアプリほど仮想化技術の適用外に

(2008年03月11日)

 米国の調査会社Forrester Researchが先週発表した調査リポートによると、仮想化されるサーバは増えているものの、サーバを担当するITマネジャーの多くは、重要性や機密性の高いアプリケーションを仮想環境に移行させることに消極的だという。

 このリポートは、米国企業のサーバ・インフラストラクチャ担当役員や同マネジャー60人を対象に行われた調査の結果をまとめたもので、主に仮想サーバの稼働状況を数値化している。

 同リポートによると、メール・サーバの統合を計画していると答えたITマネジャーは全体の70%に達したものの、仮想化技術を使うと答えたのはそのうちの20%にとどまった。同様の傾向は、セキュリティ機能をサポートするアプリケーションでも見られ、電子商取引アプリケーションの統合を計画していると答えた55%のITマネジャーのうち、仮想化技術を使う可能性があると答えたのは半分以下だった。

 仮想環境へのメール・サーバの移行が“不人気”だった理由について、Forresterでは「電子メールは利用度が高いため、細切れ状態のサーバを使うのではなく、専用の大型サーバに統合するケースが多い」と述べている。

 また、電子商取引アプリケーションについても、取引の成功率が会社の業績に大きく影響することから、仮想化技術が使われる可能性は低いとForresterでは見ている。同社はリポートの中で、「必要なときに必要なだけのサーバ・リソースを確保できないために電子決済の処理が滞るというのは、明らかに好ましいことではない」と指摘している。

 セキュリティ機能も仮想サーバにはなじまないようだ。今回の調査では、70%のマネジャーがセキュリティ機能の統合を考えていると答えたが、仮想化技術が計画に含まれていると答えた人は28%にすぎなかった。ファイアウォールやVPN、スパム・フィルタなどへの仮想技術適用についても消極的な回答が多い。

 「これらのアプリケーションは、サーバの能力をすべて使うわけではないが、ビジネス上の重要性が高いため、熟成途上の技術が使われる可能性は低い」というのがForresterの見方だ。

 一方、今後仮想サーバが使われる可能性が高いアプリケーションとしては、Webサーバやファイル・サーバなどがある。今回の調査では、回答者の40%がこれらのアプリケーションを挙げており、CRMやERPなどのエンタープライズ・アプリケーションと答えたITマネジャーも多かった。

 プリント・サーバとシステム管理アプリケーションについても、仮想サーバで運用される可能性が高いと見られている。これらのアプリケーションを仮想化技術で統合する可能性があるとの回答が全体の38%を占めたからだ。

 「仮想化技術が登場したときから、ファイル・サーバは(仮想化の)主なターゲットになっていた。またプリント・サーバやシステム管理など、以前から利用度が低かった機能に専用の物理サーバを使うのは無駄であり、これらも仮想化の有力候補になる」(Forresterの調査リポートより)

(Denise Dubie/Network World 米国版)




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