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SOA

[米国/英国]
AOL、英国の大手SNS「Bebo」を8億5,000万ドルで買収へ

広告収入とメディア/コンテンツの拡充を目指す

(2008年03月14日)

 米国Time Warner傘下の米国AOLは3月13日、英国の大手SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)「Bebo」を、現金8億5,000万ドルで買収すると発表した。Beboは買収に合意しているという。

 Beboは全世界で4,000万人のユニーク・ユーザーを擁する大手SNS。アイルランドとニュージーランドでは、第1位のユーザー数を誇る。ちなみに米国でのユーザー数は、「MySpace」と「Facebook」に次いで第3位。なお、Beboは非公開会社で、収益データは公開していない。AOL関係者は、「(すぐれた業績を上げている企業だが)財務実績の評価は難しい」と語る。

 今回の買収でAOLは、Beboに自社のオンライン広告技術「Platform A」を統合し、オンライン広告収入の拡大と、メディア/コンテンツの拡充を目指すとしている。

 AOLで会長兼CEOを務めるランディ・ファルコ(Randy Falco)氏は、今回の買収に関する電話会見で、「Beboはすぐれた“資産”を所有しており、(8億5,000万ドルという)買収金額は、妥当だと考えている」と語った。なお、親会社であるTime Warner幹部は、Bebo買収に関して「非常に協力的だった」という。

 FacebookやMySpaceなどのSNSは、膨大なユーザー数とコンテンツが、潜在的なマーケティング/広告市場になる可能性があるとして、企業から高く評価されている。しかし、無料で参加できるSNSの収益力は、まだ証明されていない。現在多くのSNSは、ユーザーに不快な思いをさせることなく、いかに広告収入を上げるかに知恵を絞っている。

 Beboは、SNSで一般的なディスプレイ広告に依存しない広告収益モデルを採用している。例えば、同サイトから配信される連続ドラマ「Kate Modern」の中に広告の時間枠を設け、それを企業に販売している。また、特定企業が自社製品のマーケティングに利用できるようなコンテンツ・ページをBeboと共同で作成し、ユーザーに提供している。こういったBeboの広告手法は、ユーザーと企業の双方から好意的に受け取られているようだ。

 Beboで社長を務めるジョアナ・シールズ(Joanna Shields)氏によると、Beboのサイト内でユーザーが目にする広告は、1ページにつき1社に限定しているという。

 一方Facebookは昨年、広告システム「Beacon」で、ユーザーとトラブルを起こしている。Beaconは、Facebookと提携しているパートナーのWebサイトにおいて、Facebook登録ユーザーがオークションに出品したり、チケットを購入したり、ビデオを視聴したりすると、その情報をFacebook上で友人と共有できるようにするシステムで、これがプライバシーの侵害にあたると非難されたのだ。

 ユーザーの非難を受けてFacebookは、Beaconシステムを2度にわたって変更した。しかしユーザーの間では、同社のプライバシーに対する姿勢は曖昧だとの批判がくすぶっている。

 AOLでCOOを務めるロン・グラント(Ron Grant)氏は、「われわれはBeboからの収益確保に、精力的に取り組む予定だ」と語った。ただし、その手法については明らかにしていない。

(Jeremy Kirk/IDG News Service ロンドン支局)




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