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[米国] 【Web 2.0 Expo】
ヤフー、サービス・プラットフォームの全面オープン化構想を発表

サービスのオープン化とソーシャル化で大手SNSに対抗

(2008年04月25日)

 米国Yahoo!は4月24日、外部のディベロッパーが同社のネットワーク上でアプリケーションを開発できるようにするとともに、ソーシャル・プロファイルのコンセプトに基づいて各種のオンライン・サービスを完全に結び付けることができるようにするため、Webプラットフォームのオープン化を推進していくという新構想を発表した。この日、米国サンフランシスコで開催されたWeb 2.0関連イベント「O'Reilly Web 2.0 Expo」の基調講演に登壇したYahoo!のCTO(最高技術責任者)、アリ・バログ(Ari Balogh)氏が明らかにしたもの。

 Webメールやインスタント・メッセージング(IM)、カレンダー、写真管理などのオンライン・サービスを利用している膨大な数のユーザーに、MySpaceやFacebookなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と同様の機能を提供するというのがYahoo!の基本的な考え方だ。

 この構想が実現すれば、Yahoo!のユーザーも、自分が利用しているサービスの中にプロファイルを登録し、各種のアプリケーションを追加してカスタマイズすることができるようになる。またプロファイルは、Yahoo!ユーザー同士のつながりを表示することで相互作業の効率化にも役立つだろう。

 MySpaceやFacebookなどの大手SNSにとって、Yahoo!の新構想は大きな脅威となる可能性があり、同社が何年も前から行っている若いWebユーザーを獲得するための取り組みも加速するはずだ。

 Balogh氏は、「この構想のねらいは、当社が運営してきた各種オンライン・サービスをオープン化し、一貫性のある開発モデルと利用体験を実現することにある」と語る。同氏によると、Yahoo!は、数年前からさまざまなサービスに対応するAPIを公開してきたが、今回発表された構想は、こうした取り組みに光を当てるとともに、開発プロセスを改善し、すべてのYahoo!プラットフォームに一貫性をもたらすものだという。「当社のプラットフォームがかつてないほどオープンになるが、重要なのは、Yahoo!のすべての利用体験をさらにソーシャル化することだ」と同氏。

 この構想はすでに始まっている。Yahoo!は同日、Yahoo!検索エンジンのAPIの一部である「Search Monkey」のベータ版を公開し、外部のディベロッパーがYahoo!の検索結果をカスタマイズして自分たちに合った多彩な情報を表示できるようにすると発表した。同社は今年2月にこの意向を表明していた(関連記事)。

 Balogh氏によると、Yahoo!は今年中にオープン化に向けた重要な措置を順次実施していく予定だという。

 これまでYahoo!は、Yahoo! 360°などのSNSサイトを開設してMySpaceやFacebookなどに直接対抗しようとしてきたが、ことごとく失敗に終わった。同社は新たなビジョンを発表することで、これまでの戦略を最終的に捨て去り、世界中のユーザーをつなぎ止めたい考えだ。なお、Balogh氏によると、Yahoo!のユーザーはすでに、IMのコンタクトリストやWebメールのアドレス帳などを介して100億以上の潜在的なソーシャル関係を築いているという。

 Balogh氏は、「すべてのYahoo!ユーザー・プロファイルを結び付けることで、コンシューマーとディベロッパーの両方にプラスとなる一貫性のある“ソーシャル・グラフ”(ユーザー相関図)を作り上げることができる」と語る。というのも、このソーシャル・グラフから、ユーザー間の適切な結びつきを構築したり、オンラインでユーザーが行っているさまざまな行為に応じてアクションを起こしていくイベントストリームを実現したりすることができるからだ(FacebookやFriendFeedなどでもこれらの機能は人気が高い)。

 一方、Yahoo!は、追加するアプリケーションや共有するデータをユーザーがきちんと管理できるよう配慮するとともに、データの安全性にも気を配ると説明している。

(Juan Carlos Perez/IDG News Serviceマイアミ支局)




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