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SOA

[米国] 【EMC World 2008】
EMCのトゥッチ会長「クラウド・コンピューティングが情報の断片化を解消する」

コンシューマー市場とクラウドへの注力で“情報の爆発”に対応

(2008年05月20日)

事業戦略と共にストレージ分野の最新技術/製品を紹介する米国EMCの年次コンファレンス「EMC World Conference 2008」が5月19日、米国ネバダ州ラスベガスで開幕した。初日の基調講演には、同社会長・社長兼CEOのジョー・トゥッチ(Joseph Tucci)氏が登壇し、“情報の爆発”に対応すべく、ストレージ分野/市場のさらなる領域拡大と、クラウド・コンピューティングへの注力を表明した。

大川 淳

EMCがコンシューマー市場にも注力する理由

「クラウド・コンピューティングには大きな可能性がある」と語る、EMC会長・社長兼CEOのJoseph Tucci氏

 世界中のさまざまな場面で発生する情報量が爆発的に増大しているなか、ストレージの総合ベンダーとして確かな解決策を提示すること。これが近年のTucci氏のメッセージだ。今年のEMC Worldでも、ハードウェア/ソフトウェアの両面で同社の対象領域を拡大・進展させていくことをあらためて表明した。エンタープライズ市場で実績を積んできた同社も、「情報の爆発」時代には、一般消費者向け市場が大きなカギになると見ており、今後の同社の方向性を占ううえで、示唆に富んだ講演となった。

 「2002年ごろのEMCは、ハイエンド・ストレージ市場にフォーカスし、利益の80%ほどは、その領域から得ていた。そこから先は、ハイエンドからローエンドへ、大手企業向けからSMBへと、領域を拡大してきた。なぜなら、今や、コンシューマーは最も多くの情報を作っているからだ」(Tucci氏)。EMCは2007年10月、米国Berkeley Data Systemsを買収し、このベンダーが展開していた、オンラインでデータ・バックアップ機能を提供するサービス「Mozy」を手中に収め、「MozyEnterprise」として提供している(関連記事)。また、今年4月には、個人/小規模企業向けリムーバブル・ディスクのベンダーとして知られる米国Iomegaを買収することを発表している(関連記事)。

 EMCのWebサイトの「Digital Universe」のページには、今年1月1日から現在までに全世界でどれだけの量の情報が作り出され、複製されているかをバイト(byte)単位でリアルタイムに表示する「Worldwide Information Growth Ticker」が設けられている。

 「今日ですでに179EB(エクサバイト)に達している。情報の量は年率60%の勢いで増大している。すべての情報の70%は個人が生み出しているのだが、情報の85%は、企業など何らかの組織が管理している。例えば、YouTubeやGoogleなどが取り組んでいる」(Tucci氏)

「すべての情報の70%は個人が生み出している」として、Tucci氏はコンシューマー市場への注力をあらためて表明した

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