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【解説】
セマンティック検索は将来有望か――“Googleの次”を巡るコンセプト論争
Wikipedia創設者のウェールズ氏、Powersetのセマンティック検索エンジンに辛口評価
(2008年06月05日)
インデックス化されたページの“意味を理解できる”エンジン
Powersetの話では、同社のセマンティック検索エンジンによるWikipedia検索はユーザーに好評だという。セマンティック検索エンジンは、インデックス化されたページの“意味を理解できる”ことから、検索結果を単に10件の青字のリンクとして返すだけにとどまらない。例えば、クエリに関連する事実を集めたり、見つけた情報を要約したり、事実に基づく質問に直接回答を返したりもできる。
Powersetのジェネラル・マネジャー兼製品担当ディレクター、スコット・プレヴォスト(Scott Prevost)氏は、「初期ユーザーの反応は上々で、トピックについての主な事実はWikipediaの多数のページに分散して掲載されていることが多いため、Powersetの検索エンジンがその情報を自動的に抽出/収集できるのは大変便利だと喜んでいる」と説明した。
また、同氏によれば、Wikipediaの各ページを自動的に要約する機能についても、ユーザーがページのコンテンツをスキャンして本文の該当部分に簡単に移動できることから、好意的な意見が多数寄せられているという。さらに同氏は、Googleを含むあらゆる主要検索エンジンに採用されているキーワード型より、クロールするWebページから意味を抽出するセマンティック検索のほうが将来有望だと重ねて力説した。
「セマンティック検索はまだ初期段階だが、その将来は大いに有望視されている。この検索技術の真価は、単に検索クエリの意味に即した検索結果を提供するだけでなく、ユーザーが情報を探しナビゲートするための新たな方法を提供することにある」(Prevost氏)
Googleエンジンを超える新星は登場するか
このように、Prevost氏も持論を譲らない。ただし、今、利用可能な検索技術は大いに改善の余地があり、どんどん改善していくべきだという点では、Prevost氏もWales氏と同意見だ。
Wales氏率いるWikiaは今週、Wikia Searchの最新版を公開した。Wikiaは、オンライン百科事典のWikipediaと同じく、インデックスの構築/保守や検索結果のランキング/関連性の決定といった作業の大半をボランティアに頼る考えだ。
現時点で、Wikia SearchやPowersetといった検索エンジン市場のニューフェイスが、Googleを脅かす存在になれるかどうかは不明だ。だが、各社がそれに挑戦していく過程やそれぞれの手法の利点を訴えていく姿には今後も要注目である。
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