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[米国]
タイム・ワーナー、AOL売却を巡りヤフー/マイクロソフトと個別に協議

ヤフーの株主総会開催前の契約締結をもくろむ

(2008年07月17日)

 英国Reutersの7月16日付けの報道によると、米国Time Warnerが、米国Microsoftと米国Yahoo!の両社と個別に会合し、8月1日に開かれるYahoo!の年次株主総会を前に、傘下のインターネット事業部門である米国AOLを売却すべく協議を進めているという。

AOLのポータル・サイト

 匿名の消息筋がReutersに語ったところによると、契約相手がYahoo!の場合は、同社とAOLを合併させ、Time Warnerが新会社の株を過半数を超えない形で保有する可能性が高いという。一方、Microsoftとの契約になるなら、AOLを同社に売却することが考えられるという。

 Reutersは契約の内容はまだわからないとしながら、Time WarnerがAOL売却に積極的なのは、ビジネスの主眼を通信事業ではなくコンテンツ関連事業に置いているからだと指摘している。

 いずれにしろ、Yahoo!もしくはMicrosoftがAOLとの契約締結にこぎ着けたあかつきには、ライバルである米国Googleとの競争を有利に進められるようになるだろう。

 Microsoftは本件に関するコメントを拒否している。また、Yahoo!およびTime Warnerからもコメントは得られなかった。

 米国Technology Business Researchのアナリスト、アラン・クランス(Allan Krans)氏は、Microsoftが自社サービスへのトラフィック増加を目指しているならば、AOLの取得は意味があると指摘している。「ユーザーをWebサイトに誘導するという点で、業界第3位のAOLは強い力を持っている。AOLを取得することでMicrosoftはトラフィックを望みどおりに増加させることができるはずだ。Microsoftのオンライン・サービス部門は、まさにそれを目標に掲げており、オンライン広告を獲得するためのツールもすでに持っている。あとは同社サイトに人々を引き寄せて、実際に収益を上げることだけが課題として残っている」(Krans氏)

 一方、Yahoo!にとってもAOLとの合併は有意義だとKrans氏は述べている。同氏は、「Yahoo!には、『Yahoo! Groups』や『Yahoo! Finance』といった人気の高いインターネット資産があり、それらが膨大な数のユーザーを同社のWebサイトへ誘導する役割を果たしている。この点が、AOLとの合併を意義深いものにしている要因の1つだ。AOLを取得してもトラフィックを倍増させることはできないだろうが、インターネット資産の質および量において他を圧倒するようになるのはまちがいない」と分析している。

 Yahoo!の株主総会前に契約を締結したいと急いでいるのは、この株主総会において、著名投資家のカール・アイカーン(Carl Icahn)氏がYahoo!取締役会の支配権を握った場合、情勢が一変する可能性があるからだと、Krans氏は述べている。

 「Icahn氏の横車が通れば、Yahoo!の取締役会の人事はすげ替えられるだろう。新たな取締役会の下、Yahoo!は独立独歩の内向きな戦略を重視する路線から脱却し、自社の身売りを積極的に進め、Microsoftとの交渉を再び始めようとするかもしれない」(Krans氏)

(Linda Rosencrance/Computerworld米国版)




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