【 ここから本文 】

Web 2.0

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


SOA

[米国]
アップル、非公認のiPhoneアプリに厳しい規制。Ad Hocチャネル経由での販売も阻止

「iTunesとかぶる」として販売拒否されたPodcasterの作者がブログで本音をぶちまける

(2008年09月26日)

 米国Appleは、同社が正式に認めないiPhoneアプリケーションを徹底して排除する方針のようだ。同社は先ごろ、App Storeでの販売を拒否したサードパーティ製iPhone対応アプリケーションの開発者が、ベータ・テストを行ったり、企業向けにアプリケーションを配布したりするための流通チャネルである「Ad Hoc」を経由してアプリケーションを販売することもできないように措置を講じた。

「iTunesとかぶる」として、App Storeでの販売を拒否されたポッドキャスト管理/再生アプリケーション「Podcaster

 iPhoneとiPod Touchに対応するポッドキャスト管理/再生アプリケーション「Podcaster」を開発したアレックス・ソキリンスキー(Alex Sokirynsky)氏は、このアプリケーションを新規に販売することができなくなったことを確認した。Computerworld米国版が同氏に電子メールで事情を尋ねたところ、「私の作ったアプリケーションを新たにインストールすることは基本的にできなくなってしまった」との答えが返ってきた。

 Appleは、自社の楽曲・動画管理/再生アプリケーション「iTunes」に備わる機能と同一であるという理由で、2週間前にPodcasterのApp Storeでの販売を拒否した。同社はソキリンスキー氏に対し、「Podcasterは、ポッドキャストの普及に貢献しているが、機能的にはiTunesとまったく同じである」と通告したという。

 AppleがApp Storeでの取り扱いを拒否したのを受けて、ソキリンスキー氏は、Ad Hocを利用してPodcasterの販売を続けることにした。Ad Hocは、Appleが、サードパーティ開発者によるiPhoneアプリケーションのベータ・テストを支援する目的で今年開設した流通チャネルで、開発者がiPhone対応のカスタム・アプリケーションをビジネス・ユーザーに提供するためのチャネルという役割も担っている。

 Ad Hocでアプリケーションのビルドをダウンロードし、インストールすることができるiPhoneやiPod Touchのデバイス数は100台までとなっている。また、アプリケーションをダウンロードできるようにするには、開発者が個々のiPhoneのUDID(Unique Device Identifier)コードを入手する必要がある。

 ソキリンスキー氏は、Ad Hoc上にみずからのアカウントでWebサイトを開設し、Podcasterを9.99ドルで直接販売していた。ユーザーは、iPhoneのUDIDを入力したうえで、Podcasterをダウンロードし、インストールすることになっていた。しかしAppleは、ソキリンスキー氏のアカウントを閉鎖し、PodcasterをAd Hocから締め出したというわけだ。

 ソキリンスキー氏は、9月22日、自身のブログに書き込みを行い、Appleの動きを批判した。「Apple側と話し合い、問題を解決したうえで、App StoreからPodcasterを販売したいと考えていた。しかし、同社は卑劣な方法で私のポータルの機能を使えないようにした。過去に高品質のサービスや製品を提供してきた企業にしては、子供じみたやり方だ」と同氏。ただし、同氏はその後まもなくこの書き込みを削除し、その内容が本意でなかったと弁明した。

 他の開発者たちは、自社と開発者との間で行われたすべてのやり取り(販売拒否通知を含む)に守秘義務契約(NDA)が適用されるというAppleの通知と、この間のソキリンスキー氏の動きには関連があると指摘する(同氏自身は、ブログへの書き込みを削除したこととNDAとの関連について何もコメントしていない)。ソキリンスキー氏は、Computerworld米国版にあてたメールで、「Appleは、システムの抜け穴をふさいだだけであり、このことで同社が批判されるいわれはない」と述べた。

 ただし、ソキリンスキー氏は、みずから開発したPodcasterを見捨てるつもりはないようだ。22日の書き込みで同氏は、米国Googleが主導するオープンソースの携帯電話/モバイルOSである「Android」にPodcasterを移植する意向を示していた。また、Podcasterに手を加え、非正規のアプリケーションにも対応可能なように改造されたiPhoneにインストールできるようにするという手段もあるという。同氏は23日、Podcasterをコンパイルし、オープンソースのiPhoneアプリケーション・インストール・プログラム「Cydia」を使ってインストールできるようにするという考えも示していた。

 ソキリンスキー氏によると、インストール済みのPodcasterについては引き続き利用することができ、22日以前に代金を支払ったユーザーがPodcasterをインストールすることも可能だという。同氏がPodcasterを販売するのに使っていたAd Hoc上のWebサイトは、25日時点でまだ存在しているが、Appleがこれ以上アプリケーションを販売できないようブロックしたという短いメッセージが表示されている。なおAppleにも、アプリケーションの販売拒否に関するポリシや、ソキリンスキー氏が今後もAd Hocチャネルを使い続けることができるのかどうか問い合わせたが、回答は得られなかった。

(Gregg Keizer/Computerworld米国版)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


キーパーソン

FacebookのザッカーバーグCEO「リアルな人間関係で情報共有の輪を広げてほしい」

GoogleとのSNS連携については「話し合って妥協点を見つけたい」

ローレンス・レッシグ氏、Web 2.0技術を駆使した政治改革推進プロジェクトを発足

政治活動の透明化を促進し、裏金問題の再発を防止

Wikipediaの創始者ウェールズ氏が語る検索エンジンの理想像

「ユーザーは検索エンジンのアルゴリズムを知る権利がある」

Web 2.0のキーパーソンたちが語る「企業と検索の良好な関係」

ITマネジャーの新たな課題──サーチやソーシャル・メディアをビジネスにどう活用するか

キャッチアップ

Web 2.0技術の利用実態、IT部門の大半がブログ/Wiki/RSSを“未導入”

IT予算の制約が導入の障壁に

「Gmail障害」の対処に奔走するグーグル――なお残る不透明感

可用性への懸念高まるなか、Google Appsは引き続き企業に受け入れられるか

元グーグルの技術者が放つ、新検索エンジン「Cuil」の“実力”と“アキレス腱”

テスターからは「比べてわかるGoogleのスゴさ」との声も

“秘密主義下の情報共有”は困難そのもの――CIAのIntellipediaプロジェクト担当者

WikiやIM、ソーシャル・ブックマーク、“CIA版YouTube”などWeb 2.0技術を駆使

世界の労働者の16%が、7種のデバイスと9種のアプリを駆使する“ハイパーコネクト・ユーザー”

仕事/プライベートの両面でコミュニケーション技術の活用が進む

ユーザーの声から考える“情報共有/活用基盤2.0”

エンタープライズ検索/イントラ・ブログ/ソーシャル・ブックマークの企業での活用

Web 2.0ツールを使いこなす――社内導入に乗り遅れるな

CIOに贈る「Web2.0ツール導入ガイド」

「Second Life」のインパクト――ビジネス・プラットフォームとしての可能性を探る

“仮想世界サービス”は、既存のソーシャル・メディアを凌駕するか

目指すは「脱ブラウザ」――スタンドアロン型リッチ・クライアント最新事情

次世代デスクトップ・プラットフォームの“本命”となるか

SOAでエンタープライズ・マッシュアップを!

マッシュアップの真価を引き出し、Web2.0時代の“勝ち組”を目指せ

従業員のSNS利用禁止は逆効果?

Web 2.0サイトの「功」と「罪」

オープンソースへと移行するSecond Life

開発元が一部のソースコードを公開

Web 2.0でビジネスを変革する![前編]

最新のWeb技術が企業ITにもたらすメリットとは

Web 2.0でビジネスを変革する![後編]

Ajaxを採用し、顧客起点の中古車紹介サイトの構築に挑んだヤマトリース

期待と懸念──産学官連携の「日の丸検索エンジン」計画が始動

Web 2.0時代のプラットフォームで日本のIT業界は再び輝きを取り戻せるか

「オフィスSaaS」の使い勝手をチェックする

“Web 2.0系オフィス・アプリケーション”はこれだけ使える

「Web 2.0系情報共有ツール」企業での活用法を考える

Wiki、ソーシャル・ブックマーク、CMS……個性的なツールが多数登場

Web 2.0と企業セキュリティ

ソーシャル・メディアのセキュリティ・リスク

ブログ、Wiki、SNS、ビデオ共有……便利だが危険と隣り合わせのWeb 2.0

IMの利用ポリシー/ルールを定めよ

気軽なコミュニケーション・ツール。だが気軽に運用してはいけない

社員の「モバイル・ガジェット」をどう管理するか

職場のPCに接続されるガジェットがセキュリティ・リスク要因に

Web 2.0事例研究

国家海洋大気局、マッシュアップを使った自然資源関連ポータルを開設

自然資源に影響を及ぼす各種人的要因データを集約

ソーシャル・メディアの活用術を「先行事例」に学ぶ

イントラ・ブログで社内ポータルを強化――カシオ計算機のチャレンジ

トレンド・ウォッチ

アドビ、マッシュアップ技術「Genesis」の非公開テストを10月に開始へ

複数のアプリ/サービスを統合する、企業クライアント・ユーザーのための“次世代ポータル”(2008年09月08日)

グーグル幹部、新ブラウザ「Google Chrome」への注力姿勢を鮮明に

「次世代Webアプリにはすぐれたブラウザが必要」と指摘(2008年09月03日)

グーグル、Wikipedia対抗の知識共有サイト「Knol」を一般公開

記事投稿は実名で。読者はコメントやレビューを記入可能(2008年07月24日)

WSO2、オープンソースのマッシュアップ開発環境「Mashup Server」をアップデート

Google Gadgetsをサポート。複数のデータ・ソースとの連携が可能に(2008年07月22日)

ヤフー、カスタム検索サービスの構築プラットフォーム「Search BOSS」を発表

検索APIを公開し、グーグルに対して巻き返しを図る(2008年07月11日)

ガートナー「仮想世界プロジェクトの90%は18カ月以内に失敗する」

「技術面ばかりに固執してはダメ」と辛口アドバイス(2008年05月16日)

拡大するWeb 2.0関連市場、2013年には46億ドル規模へ

業界大手の展開加速で新興ベンダーの減少を予想(2008年04月22日)

IBM、2種類の企業向けマッシュアップ構築ツールを発表

開発者向けと非開発者向け。前者はRESTfulベース(2008年04月09日)

Weekly Ranking

集計期間:11/25〜12/01


トピック一覧

ニュース特集

セキュリティ

ソフトウェア&サービス

経営/業務改革

ITマネジメント

データ・マネジメント

プラットフォーム

IT基盤技術

ハードウェア

ネットワーキング

トレンド

IT業界動向


Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国