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SOA

[米国]
ヤフー、「ソーシャル検索」と「ユーザー・コンテンツ」重視の戦略を明示

(2006年05月19日)

米国ヤフー 会長兼CEO テリー・セメル氏

 米国ヤフーは5月17日、今後数年間の事業戦略について金融アナリスト向けに説明会を開いた。それによると、同社は今後、新たな技術を探索、導入し、自社のサービスとサイトに対するユーザーの関与を促進するとともに、PC以外の機器へのサービス拡大にも力を注いでいく方針だ。

 ヤフーの会長兼CEO、テリー・セメル氏は、前日から公開された次期ホームページのプレビューに言及し、「今から皆さんが目にするのは、われわれが“次世代のヤフー”と考えているものだ」と語った。

 今後数年にわたる同社の事業戦略の中には、次期ホームページにも採用されているAJAXをはじめ、最新の技術を積極的に導入する方針も含まれている。

 また、ソーシャル・メディアなどの新しいトレンドも大胆に取り入れていく予定だ。ヤフーなどのオンライン企業が運営するソーシャル・メディアは、ユーザーが作成したビデオやブログ・エントリなどを投稿し、タグやラベルを使って分類できることで、にわかに人気を集めている。

 セメル氏によると、ヤフーは今後、広告システムの機能を強化し、広告とユーザーをリンクさせることによって、オンライン広告の収入源を増やしていくための道を引き続き探っていく方針であり、先ごろ発表した有料検索プラットフォームの機能強化も同方針に沿ったものだとしている。

 同氏は、ほかにも、「モバイル端末など、PC以外のデバイスを介したサービスも積極的に強化していく」と強調した。

新技術の“探索”と“導入”を推進

 音楽、ゲーム、映画、テレビ、ニュース、天気予報、スポーツ、健康情報などに関するYahoo!内のサイトやサービスを傘下に置くメディア・グループの責任者ロイド・ブラウン氏によると、同グループは、規模の拡大と柔軟性向上を実現するため、システム・インフラの強化に取り組んでいるという。

 ブラウン氏によると、メディア・グループは、すべてのコンテンツ・フィードを統合し、従来のように縦割り的ではない柔軟なコンテンツ提供を可能にする「アグリゲーション・システム」と呼ばれる新システムを構築しているという。「これにより、適切な関連性があるならばどのサイトにも、適切な場所に当社のコンテンツを掲示できるようになる」とブラウン氏は語る。

 また、同グループは、広告フォーマットの単純化と標準化を図っており、複数のWebサイト間で一貫した広告を表示させることのできる新しい機能の実装にも取り組んでいる。例えば、ビデオ・コンテンツの分野では、「インライン・ビデオ・プレーヤー」と呼ばれる技術の開発が進められている。同技術は、一貫性のあるルック&フィールでページ内にビデオ・コンテンツと広告を提供するためのものだ。

 ほかにも、ブロガーがYahoo!のWebサイトにコンテンツを直接投函することのできるパブリッシング・ツール群の開発にも取り組んでいるという。

 なお、ブラウン氏によると、「Yahoo! Finance」サイトのユーザーは、まもなく改良された財務グラフを見られるようになるという。同サイトは、米国グーグルが最近、より高度で動的なグラフ機能を備えた類似サイトを立ち上げたため、見劣りするとの批判を受けていた。

ユーザーの関与を促進

 ヤフーがグーグルに負けつつあるとの見方が広がる検索機能の分野では、「ソーシャル検索」技術をいち早く導入する予定だ。同社の検索担当シニア・バイスプレジデント、ジェフ・ウェイナー氏によると、同技術を使えば、インデックスが付いたWebサイトの発見、分類、共有作業にユーザーも参加できるようになるという。

 現在、検索分野では、Webドキュメントにインデックスを付けて検索する機能が重視されているが、この市場の未来は、さまざまな人々が保有する、Webページでは見つからないような知識や情報にアクセスする技術にかかっているというのがウェイナー氏の見方だ。

 「Web検索は、今日、有用かつ重要なものだが、われわれは今同じように重要な次の変化の入口にいる。地球上には理論上何兆にも及ぶ知識の所産を有する数十億人の人々が存在する。そうした人々から知識を得るために、われわれは何から手をつければよいのだろうか」と同氏。

 ウェイナー氏によると、その疑問に対する答えは、ユーザーがWebページへのリンクを保存、共有、注釈できる「del.icio.us」のようなソーシャル・ブックマーキング・サービスや、「Flickr」のように保存した写真にラベルをつけて共有することのできるソーシャル・メディア・サイト、ユーザーが相互に質問を投函したり、回答したりすることで、クエリの解決に参加できる「Yahoo! Answers」のような検索エンジンの中にあるという。

(ホアン・カルロス・ペレス/IDG News Service マイアミ支局)




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