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Web 2.0

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SOA

[米国] 【Gartner Web Innovation Summit】
新たな流行語「Web 3.0」に踊らされるな

「Web 2.0の着実な導入を」――ガートナーのアナリストらが提言

(2007年10月09日)

 米国の調査会社ガートナーは、先ごろラスベガスでWebに関するコンファレンス「Gartner Web Innovation Summit」を開催した。その場に参集した同社のアナリストらは、新しい流行語になりつつある「Web 3.0」には「Web 2.0」に匹敵するだけの革新性がないと切り捨てた。一方で、彼らは、企業が今なすべきはWeb 2.0の着実な導入であるとし、Web 2.0の導入によって企業体質の強化と、競争力の向上を図るよう訴えた。

 一般の企業では、やっと今、Web 2.0テクノロジーの実装に乗り出したところだろう。にもかかわらず、すでに業界では「Web 3.0」が語られ始めている。

 だが、安心していただきたい。米国ガートナーが先ごろネバダ州ラスベガスで開催したコンファレンス「Gartner Web Innovation Summit」(9月19日〜21日)で、同社のアナリストたちは、口をそろえて「Web 3.0は単なるマーケティング用語にすぎない」と言明したのである。

 例えば、その1人である同社フェローのデビッド・ミッチェル・スミス氏は、「Web 3.0という用語をはやらせようという動きは各方面から出ているが、仕掛け人と目されているのは、仮想技術、セマンティックWeb、モバイルWebなどを売り込もうとしているベンダーだ」と指摘する。

 つまり、スミス氏らは、仮想世界やセマンティックWebといった技術にWeb 3.0のような「新たな総称」をつける必要はないと考えているのである。というのも、それらの技術には「(Web 2.0の世界を切り開いた)AJAX、マッシュアップ、ブログ、Wiki(ウィキ)、ソーシャル・ネットワーキング・ツールのような、根本的な変革を引き起こす威力はない」(ガートナーのディスティングイッシュド・アナリスト、ジーン・ファイファー氏)からである。

 「(現在、Web 3.0と呼ばれている技術では)Web 2.0に続く新時代を切り開くことはできない。なかには興味深い革新技術も含まれてはいるが、それにしてもせいぜい『Web 2.1』といったレベルだ」(同氏)

社会に、そして企業に定着しつつある
Web2.0

 いずれにしろ、Gartner Web Innovation Summitの各セッションでも報告されていたように、Web 2.0テクノロジーは確実に社会に定着しつつあり、企業IT部門がこれを積極的に導入すれば、コラボレーションの改善が図れるだけでなく、企業としての競争力が強化されることになるのは間違いない。

 しかしながら、実際に導入するとなると、事はそう簡単には運ばない。

 ガートナーのフェロー、トム・オースチン氏も、「Web 2.0を導入する際の最大の問題は、企業が『どの製品を買えばいいのか、どれくらいの人々が利用するのか』といった点にとらわれすぎてしまうことだ。Web 2.0の導入は電話サービスの導入とは違うということを正しく理解していないと、導入したはいいが、結局『何1つ正しく機能していない』といった事態に陥ってしまうことになる」と、安易な導入に警鐘を鳴らす。

 しかしながら、ビジネスを運営するうえで、Web 2.0は――好むと好まざるとにかかわらず――もはや避けては通れない存在になっている。その裏には、昨今、職場と個人生活の境界があいまいになっていること、そして、いわゆるデジタル世代が就職年齢に達し、企業に「侵入」し始めたことがある。デジタル世代にとっては、ブログ、Wiki、ソーシャル・ネットワーキング・ツールを使った交流は当然のことであり、職場でも当然それらが使えると思い込んでいるのである。

 仮にそうした環境が整っていない職場であっても、「デジタル世代は勝手にいろんなものを持ち込み、自分たちのプロセスに組み込んでしまうため、会社としても最終的には受け入れざるをえなくなる」(ファイファー氏)のである。

 顧客と販売業者が互いをレーティングし合うeBayのように、若い世代は、Webサイトを使って、同僚、ポップ・カルチャー、教師、製品などのさまざまな側面を評価したがるものなのだ。オースチン氏も、「企業に勤めるデジタル世代は、上司、同僚、さらには顧客までをも(Webサイトを使って)評価するようになるだろう」と、それを認める。

 ガートナーでは、Web 2.0市場は2011年まで42%の複合年間成長率で成長を続けると見込んでおり、Web 2.0を「早期段階の新興成長市場」と位置づけている。これに対し、電子メールおよびERPは「成熟」と「減退」の間に位置づけられ、またWebコンファレンスは「急成長市場」に位置づけられている。

(ジョン・ブロドキン/Network World オンライン米国版)


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