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Web 2.0

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SOA

[米国]
「大手ベンダーはWeb 2.0への対応が遅れ気味」――アナリストが指摘

市場では小規模ベンダーのWeb 2.0製品が選ばれる傾向に

(2007年11月09日)

 米国IBM、米国マイクロソフト、ドイツのSAPなどの大手ベンダーは近年、Web 2.0市場への対応を急いでいるが、短いリリース・サイクルで、はるかに革新的な技術を開発している小規模ベンダーに遅れを取っているのが現状だと、フォレスターのアナリスト、ロブ・コプロウィッツ氏が指摘した。

 また同氏は、「現状では小規模ベンダーの製品が選ばれる傾向が顕著になっている。全体的に大手ベンダーは小規模ベンダーの後追いという状態であり、さらに大手ベンダーの製品はあまり魅力的ではない」と語っている。

 コプロウィッツ氏は、ブログ/Wiki(ウィキ)/コンテンツ・コラボレーション・ツールの各市場を包括的に分析し、IBM、マイクロソフト、SAP、オラクル、BEAシステムズの戦略を検証した調査リポート「The Big Vendors Converge on Enterprise Web 2.0」を今年10月に発表した。なお、同氏は次のリポート「Enterprise 2.0」で、ソーシャルテキスト、ジャイブ、アウェネス、シックス・アパート、ニアタイムなどの小規模ベンダーを取り上げる予定だ。

 これらの小規模ベンダーは、斬新な製品を投入することにより、ブログやWikiの市場で確固とした地位を築いている。また、提供形態には、低コストで簡単に導入できるSaaS(Software as a Service)モデルが採用されることも多い。

 一方、大手ベンダーは、自社のWeb 2.0製品を大規模インフラストラクチャの構成要素の一部とみなしているため、迅速な配備が難しい。また、開発サイクルが長く、革新的な技術を採り入れるという点でも制約があるとコプロウィッツ氏は指摘する。

 大手ベンダーの中では、企業向けソーシャル・ソフトウェア・プラットフォームの「Lotus Connections」を擁するIBMが、他社を一歩リードした格好だという。とはいえ、今回コプロウィッツ氏がリポートの中で取り上げた大手ベンダー5社は、いずれもWeb 2.0市場の重要性を認識しており、ブログやWikiの機能を顧客に提供する方法に関して独自の視点を持っている。同氏は、大手ベンダー各社について以下のような見解を示している。

BEA:プラムツリー・ソフトウェアを2005年に買収したことで、同社はAquaLogic Pages/Pathways/EnsembleというWeb 2.0製品を有するようになった。これらの製品によりユーザーは、ブログやWiki、タギング、タグクラウド、マッシュアップ・アプリケーション用フレームワークなどへのアクセスが可能になる。BEAの製品は、同社のアプリケーション・プラットフォームなどを利用して各種機能を構築した企業にとっては、魅力的に映るであろう。

IBM:コラボレーション分野の有力ベンダーであり、Lotus ConnectionsによりWeb 2.0の世界ですぐれた実績を残している。Lotus Connectionsは、同社がソーシャル・コンピューティングのパワー・ユーザーとして培った経験を基に開発された、まったく新しい製品であり、ブログ/タギング/コミュニティ/プロファイル/タスク管理などをサポートする、統合プラットフォームとして提供されている。

マイクロソフト:SharePointのブログやWiki、プロファイル機能は、ビル・ゲイツ氏が考案したものであり、カレンダーやインスタント・メッセージング(IM)、Webコンファレンスなどの機能をSharePointに統合し、Web 2.0機能として提供されている。また、SharePointの強化により、同社が培ってきた他の技術やSharePointの「Business Data Catalog」などとの緊密な統合を実現している。

オラクル:同社は、Enterprise 2.0におけるコラボレーション機能を、「WebCenter」の構成要素として位置づけようとしている。また同社はWebCenterにおいて、堅牢なセキュリティ、信頼性、統合性などの強みを生かせるような製品設計を行っている。同社のアプリケーションには他社製品も統合できるが、基盤となるデータやプロセスを十分に理解しているというのが同社の強みであり、完成度の高い製品と十分なサポートを提供しながら、エンド・ツー・エンドの統合を実現することが可能だ。

SAP:マイクロソフトと提携し、OfficeユーザーがSAPアプリケーション内のビジネス・プロセスにアクセスできるようにするなどの方法で、ナレッジ・ワーカーの支持拡大を目指している。同社は、同社製品である「Enterprise Portal」にWeb 2.0機能を搭載する計画だが、有力なWeb 2.0プロバイダーとなるには努力が必要だ。これまでSAPは、ナレッジ管理やコンテンツ管理、コラボレーションなどの分野で一定の実績を残してきたが、いずれの分野でも有力なインフラストラクチャ・ベンダーとしての地位を確立できていない。

(ジョン・ブロドキン/Network World米国版)




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