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【解説】
Yahoo!買収で、MicrosoftはGoogleに勝てるか?

「かなわない」「チャンスはある」――アナリストの意見も真っ二つ!

(2008年02月02日)

既報のとおり、米国Microsoftは2月1日、米国Googleがリードするオンライン広告市場で同社と対抗すべく、米国Yahoo!に対して買収を提案した。現在のところ、Microsoftの提案(株と現金を合わせた買収総額は約446億ドル)に対し、Yahoo!側は慎重に検討したうえで後日回答するとコメントするにとどまっている。数人のアナリストに見解を聞いたところ、今回の買収にはメリットとデメリットの両方があるようだ。はたして、MicrosoftとYahoo!が1つになれば、Googleの上を行くことができるのだろうか。

Todd R. Weiss/Linda Rosencrance
Computerworld米国版

 「それは重要な質問だ」と、米国Technology Business Researchのアナリスト、アラン・クランス(Allan Krans)氏は答えた。「両社が一緒になれば、Googleに対して、これまでよりも有利な位置に立てるだろう。だが、それだけでは十分な結果を得るにはほど遠い」(Krans氏)

 Krans氏によれば、MicrosoftがYahoo!の買収に成功した場合、両社は検索分野での戦略を練り直す必要に迫られるとして、次のように話す。「最終的な目標はオンライン広告の収益アップだ。そのためには、より多くのユーザーを集められるような、魅力的なツールやプラットフォームを用意する必要がある」

「Officeのシェアを奪うようなもの」

 米国の検索市場では、Googleが60%以上のシェアを占め、オンライン検索にGoogleを使うユーザーの数は、MicrosoftやYahoo!の検索エンジンを使うユーザーよりも多い。MicrosoftがYahoo!の買収に成功したとしても、これを崩すのは容易ではない。

MicrosoftのCEO、Steve Ballmer氏は2007年11月に来日した際、「Yahoo!買収の報道については何もコメントすることがない」と答えていた

 これについてKrans氏は、「Microsoft Officeに他のベンダーが立ち向かうようなものだ」とたとえる。「Microsoft Officeに取って代わる製品をだれも提供できていないのと同様、現在、Googleのサービスを好んで使っているユーザーを奪取するのは非常に困難だ。長期にわたる戦略が不可欠となるだろう」(Krans氏)

 もっとも、現在、Googleを追う立場にある両社にとって、今回の買収の意義は少なくない。「Windows LiveやOffice LiveといったMicrosoftの提供しているインターネット・サービスと、Yahoo!のWebメールやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)をうまく組み合わせることができれば、ユーザーを囲い込むことに、大いに貢献するだろう」とKrans氏。

 米国Enderle Groupのロブ・エンダール(Rob Enderle)氏も、「MSNとYahoo!の両ポータルのサービスが一緒になれば、Googleの勢いに十分対抗しうる」とし、今回の買収は検索市場の現状を変えるかもしれないと分析した。

 また、Enderle氏は、Googleが今回の買収を阻止するために、独占禁止法の適用を司法省に訴えたり、Google自身もYahoo!の買収に乗り出したりする可能性があると述べた。なお、Googleの広報担当であるマット・ファーマン(Matt Furman)氏は、MicrosoftによるYahoo!の買収提案について「現段階ではコメントできない」としている。


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