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[特集]Windows 7

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[特集]Windows 7

[世界]
Windows 7 RTM版に「深刻なバグ」の指摘

CHKDSK実行でOSがクラッシュ、開発責任者は火消しに躍起

(2009年08月06日)

 米国MicrosoftのWindows開発責任者、スティーブン・シノフスキー(Steven Sinofsky)氏は、Windows 7のRTM(製造工程向けリリース)版に深刻なバグが指摘されていることを受け、8月5日、騒動の鎮静化に動き出した。

Chris123NT’s Blogに掲載された画像(部分)。CHKDSKユーティリティ(chkdsk.exe)が2GBを超えるメモリを消費している

 IT業界動向を伝えるブログ「Chris123NT’s Blog」は8月3日、「Windows 7 RTM版の深刻なバグ(Critical Bug in Windows 7 RTM)」というタイトルで、Windows 7 RTM版をクラッシュさせる方法とその画像を掲載した

 このエントリーによると、クラッシュが発生するのは2基以上のハードディスクを搭載したPCで、「CHKDSK [drive letter:] /r」コマンドを実行した場合だという。コマンドがメモリを使い果たしてPCをクラッシュさせ、ブルー・スクリーンになるという現象が発生するが、OSのインストール先であるメイン・ドライブを指定しても発生しないとされている。ほかのテスターからも同様の現象が報告されている。

 シノフスキー氏は、同ブログのコメント欄で「このような騒ぎになってしまって残念だ」と述べている。ブログのコメント欄でこのような回答を行うのは異例のことだが、Microsoftはこの投稿者がシノフスキー氏本人であることを認めた。

 シノフスキー氏は、「もちろん、予期しない挙動が報告された場合には逐一調査を行う」としながらもも、今回指摘された現象に対しては、「クラッシュの原因とされるWindowsコマンド『CHKDSK [drive letter:] /r』を試しても、クラッシュは再現しなかった」と報告している。

 「報告されたとおりにCHKDSKコマンドを実行しても、特にクラッシュは発生しなかった。(CHKDSKコマンドの)メモリ使用量についてはベータ・レポートが1件寄せられているが、我々はもともとメモリを多めに使用するよう設計しており、それは仕様として解決済みだ」(シノフスキー氏のコメントより)

 シノフスキー氏は、今回指摘された「バグ」について、早急に原因究明や対処が必要なものとはとらえていないとも述べている。

 「すぐに修正パッチを作成し、ユーザーに告知しなければならないほどの『深刻なバグ』とは、何ら回避策がなく、なおかつ多くのユーザーが普通にPCを使っているだけで遭遇するようなものを指す。『深刻なバグ』『致命的な問題』という指摘はWindows 7に対する注目度の高さの裏返しだとありがたく思っているが、冷静に見て、ただちに対処が必要な問題だとは思えない」(シノフスキー氏)

「原因はCHKDSKコマンドではない」との報告も

 シノフスキー氏の説明によると、CHKDSKコマンドはディスク損傷やエラーのチェック・プロセスを高速化するためにメモリを使用するが、その使用量は“無限”ではない。「CHKDSKコマンドは少なくとも50MB(メガバイト)の未使用メモリを残すようになっている」(シノフスキー氏)。

 Windows 7 RTM版のユーザーは、あちこちのブログやディスカッション・サイトでメモリ使用量が跳ね上がる現象を報告しているが、突然のOSクラッシュに関する報告はごくまれだ。

 「Windows SevenForum」というWeb掲示板では、「Everlong18」というユーザーがこのバグについて、「自分としては大して気にしてない。毎日DドライブにCHKDSKを実行することはないからだ。もちろん修正してくれるに越したことはないが」というコメントを投稿している。

 また、Chris123NT's Blogのコメント欄では、「FireRX」を名のるユーザーが、「このバグの原因は『CHKDSK /r』コマンドではなく、チップセット・コントローラの問題だった。マザーボードのメーカーから最新版のチップセット・ドライバを入手してほしい。自分はそれで解決した」という報告を行っている。同氏は、「CHKDSKコマンドが、ハードディスクの物理的損傷やエラーをチェックするために大量のメモリを消費するのは確かだが……、バグではない」としており、8月5日中にホットフィックスが用意されるはずだとも述べている。

 シノフスキー氏はFireRX氏の投稿したコメントを認識しており、「問題の再発後、更新したドライバで解決したとする報告がある。われわれはまだ確認していないが、引き続き試していきたい」と述べた。ただし、ホットフィックスについては何も触れていない。

 シノフスキー氏が8月4日夜(米国時間)に投稿したところによると、MicrosoftはFireRX氏の報告を受け、40台の異なる機種で、夜を徹してのストレス・テストを開始したという。マイクロソフトではMSDN/TechNetの加入者に対し、Windows 7 RTM版を8月6日から提供する予定にしている。

 シノフスキー氏はブログでのコメントをこのように結んでいる。「この問題についても今後起こりうる問題と一緒に解決できるか検討中……。はぁ……(深いタメ息) ――スティーブン」

(John Fontana/Network World米国版)




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